2005.04.10

「ハシ様」橋幸夫!新曲「盆ダンス」振付け!生披露

「歌手生活45周年」を迎えた!歌手「橋幸夫」61歳!…
新曲「盆ダンス」の記念イベントで…バックダンサーを
従えて華麗な「ダンス」をファンに初めて「生披露」!
「マツケン」との「ダンス共演」にも「前向き」だとか?
【巻き起こす“ハシ様”ブーム…新曲「盆ダンス」披露】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【094】

 新学期早々、勲を待ち受けていたのは〝人種差別〟だった。蟻を可愛がっていた石原が昼休み、勲の教室にやって来た。「藤田、一寸、顔貸してくれるか?」「おお、石原やないか。顔貸せて、お前えらい偉そうな事いうやないか」「……何でもええから、体育館の裏まで来てくれや…」「体育館の裏で、立ち小便でもするんか?」「……何でもええから俺に付いてきてくれや…」
 二階の教室を出て、勲は石原の小さな背中の後を歩く。「石原、お前何組になったんや?」「…い、一組や…そ、それと、俺、石原違う、浦添や……」「浦添?お前何いうてんねん、石原やないか!」「…苗字、変えたんや」「アホか!そんな簡単に苗字、変えれるかぁ」「……」
 一階に下り、校舎と体育館の渡り廊下を進み、体育館の裏に回る。そこには、見知らぬ二人の生徒が待ち構えている。石原、いや、浦添が小走りに二人の傍に、立つ。
 「こ、こいつや!」浦添が、からのデカイ方の生徒に、注進する。「お前が藤田か?わしは二年の水原や。浦添から聞いたけど、お前、こいつを小学校の時、可愛がってくれたらしいなあ」「……」勲には、何の事か意味が分からない。「こいつ、俺の弟分や、この中学ではお前の思うように、デカイ面させへんぞ!」「デカイ面て俺、そんなこと何も考えてない…」「その口答えが、デカイ言うんじゃ!」隣のキュウリみたいな生徒が、凄む。「……藤田、分かったか?俺にはこういうバックが、付いてるんや!」浦添が、ほくそ笑む。デカイ方が言う「俺らはなあ、朝鮮人や!よう覚えとけ!」
 まだ勲には、事の成り行きが理解出来ない。
 「朝鮮人が、どうしたて?」「…お、お前、六年の夏休みにうちの家来て、蟻の巣見たやろ?」「ああ…」「その時、お前、俺のこと『アホな奴っちゃなぁ』言うたやろ?」「……言うたけど、それはやなあ」「お前、朝鮮人、差別してるやろ?」デカイ方が、呟く。「俺、そんなこと考えた事、いっぺんも無い!」「口答えすな!今後、差別したら承知せんど!」キュウリが、わめく。傍で浦添が勝ち誇ったように、微笑む。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.04.02

西川きよし!感涙!長女「かの子」挙式!CM通り?

挙式&披露宴が行われた「岸和田グランドホール」は…
「かの子」が母「ヘレン」と「テレビCM」に出演中!
「私の時もここで…」の「台詞」に!正に「偽り無し」
「誠心誠意」が!モットーの?「西川家」の面目躍如?
【きよし感激…娘・西川かの子が挙式】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【086】

 ケーブルの高野山駅を降りた勲の目に、千二百年の歴史を包み込んだ、高野山の深い緑の帯が、飛び込んできた。空気もピンと引き締まっている。勲は、背筋を伸ばし合掌した。
「藤田、なに拝んでんねん?」と、登。「やかましい!」勲の剣幕に、登も合掌する。
 二人の仕種を横目に、ライオンは微笑む。
 生徒たちは、ひとまず宿坊に荷物を置き、金剛峰寺に参る。
 金剛峰寺は、全国で四千近い真言宗の総本山。かつては、高野山全体を金剛峰寺と呼んでいたが、明治以降は、この寺を指す。
 大広間に入ると、狩野探幽の襖絵が青畳の色と見事に呼応しあう世界を、醸し出している。絵の好きな勲は、溜め息を漏らす。
 二三四〇平方メートルの日本最大の石庭は、雲海の中で、雌雄一対の龍が奥殿を護るように表現されている。京都・竜安寺の石庭の方が、勲は好きだ。
 次に、奥の院へと歩を向ける。深い杉木立のトンネルの先に、奥の院はある。一の橋から参道の両脇には、有名な戦国武将や大名の大きな墓石が多数残っている。敵味方の区別なく祭られていることに、歴史好きな勲は興味を引かれる。
 橋を渡ってからは別世界―死者の旅立つ世界―
 橋の下を流れる川を、三途の川に見立てている。大名の墓石の前に立つ鳥居は結界、つまり、清らかな世界との境界を分けている。
 教頭先生の説明を聞きながら勲は、林間学校に来させてくれた父母に、感謝した。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.16

「セカチュー」長澤まさみ「カルピス」イメージキャラ

「世界の中心で、愛をさけぶ」で「映画賞」総なめ!の
「長澤まさみ」が「イメージキャラクター」に選ばれた
「カルピス」…その「発売」は…大正8年「7月7日」
包装紙の「水玉模様」は…実は「七夕」に因んだもの!
【セカチュー長澤まさみが「カルピス」新イメージキャラに】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【069】

 五月の或る土曜日の放課後―。勲は下校する同じクラスの友人を十数人誘い〝デモごっこ〟を始める。横に三人並びそれぞれ腕を組み、縦に四列の隊形を作る。勲が先頭を切り、叫ぶ。「安保、反対!安保、反対!」それに呼応して、全員が唱和しながらデモ隊は、ジグザグ行進する。「安保、反対!安保、反対!」
 【戦い】―日米安保条約の改定は、日本列島を揺り動かしていた。それは戦後日本の歴史の大きな転換点であった。条約改定阻止の統一行動は、昭和三十四年四月十五日から翌年十月二十日まで、二十三次におよび、参加者は警視庁調べだけでも、デモ五三五〇ヵ所四二八万人、一般集会六三〇〇ヵ所四五九万人、スト職場集会八万六八〇〇ヵ所七〇六万人、警官の延べ動員数九十万人、検挙者八八六人を記録した。
 昭和三十五年六月十五日―この年の第二波統一行動の国会デモには、全学連主流派九四〇〇人、反主流派九六七〇人が参加。南通用門から国会へ入った主流派は警官隊と対峙。一触即発の事態の末、警察隊は警棒でデモ隊を急襲。大混乱の中で東大生・樺美智子が死亡する。負傷者は学生・一般人も含めて一〇〇〇人を越す。
 石原慎太郎・原作 石原裕次郎・主演映画『青年の樹』は、この学生運動も描いている。勲は次の年『青年の樹』を映画館で観て、涙す。
 四日後の六月十九日午前〇時、日米新安保条約は参議院議決を経ないまま、自然承認。二十三日、条約は発効する。
 十年後の『70年安保闘争』に、団塊の世代が国家と対峙する事など、勲が知ろうはずが無い。

 家のテレビで安保反対デモのニュースを目にしていた勲は、これを遊びに取り入れた。〝デモごっこ〟の一部始終を、ライオンは職員室前の廊下から目撃していた。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.15

林家こぶ平!九代目「林家正蔵」襲名披露パレード

「林家」の「最高位の名」を意味する「止め名」である
「正蔵」を襲名する「林家こぶ平」の「披露パレード」
本来「正蔵」を継ぐ予定だった…亡き父「三平」さんも!
「あの世」から身を乗り出して覗いていたことであろう?
【こぶ平14万人パレード!!林家の最高位、正蔵襲名披露】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【068】

 登は勲にとって、幸男と全く対極の友人だ。
 登は青洟をすすり、自分のことを「わし」と言う。「おっさんみたいで、おもろい奴や!」登との出会いで勲は又、以前のような悪戯を考え出す。登の住む長屋には年下の小学生が何人か居る。その下級生をいじめる。
 登の家の前の地道がコンクリートに舗装される。その為の砂があちこちに積み上げられている。放課後、勲と登は砂山に落とし穴を掘る。その中に二人で小便する。そして穴の上に新聞紙をかぶせ、その上に砂をうっすらと撒く。落とし穴の完成だ。後は下級生を誘い出し、言葉巧みに落とし穴に導く。ドサッ!穴に膝小僧まで埋まる。ズック靴は、小便で濡れる。
 かんしゃく玉とパチンコを駄菓子屋で手に入れる。パチンコは小石を玉にして、空き缶などを的に射る。その小石を、かんしゃく玉に換え、下級生の頭に射る。パン!頭で破裂する。
 そんな悪戯がライオンの耳に入り、勲と登は職員室に呼び出された。「お前ら何で職員室に呼ばれたか分かってるやろな?」「わし、知らん」登は三年、四年も杉山学級だったので杉山に気安くものを言う。「藤田は?」「分かりません」「ほう、二人とも白を切るつもりやなあ…昨日、お前ら砂場で…」「落とし穴作って、しょんべん入れよ言うたんは藤田や!わしは知らん」登のボケ、汚いやっちゃ!この裏切り者め!「それにパチンコで…」「それも、こいつが考え出しよったんや!」悪のくせに、小心者だ。主導権は、握った。
 しかし……翌日の授業から勲と登は、杉山の机の両側に、生徒の方を向いて座らされる破目となる。
 しかし勲は、この特別席がおおいに気に入った。先生が黒板に向かっている時、あっかんべえ~とか、ひんがら目をして生徒を笑わせる。教室内は大爆笑、先生が振り返ると同時に黒板のほうを向き、ノートに筆記する。登との息はピッタリだ。こうして、勲と登はしばらくの間、特別席で授業を受ける事となる。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.10

伊原剛志!公式ブログ「志して候う」と「藤田勲」?

「大阪育ち」の役者「伊原剛志」の「公式ブログ」が!
「志して候う」として「連載開始」…「時代」は違えど
彼が描く「世界観」は…「愚図愚図と酔いしれて…」の
「藤田勲」を!演じて貰いたい「衝動」を掻き立てる!
【伊原剛志・志して候う・伊原流ビジネス道】(ココログ)

愚図愚図と酔いしれて…【063】

 午前八時半―本山正継から電話が入る。
「あ、あ、本山です。朝早くから済みません。今日、事務所、出られますか?」『イサオ・プロダクツ』のベランダでの〝おやじ宴会〟 の一員、元OBSラジオ・プロデューサー氏、七十二歳である。
 勲と本山の出会いは、勲がF映画制作のディレクターの職を辞し、フリーランサーになり、テレビやラジオの番組構成に転身した後である。大学受験で四浪した勲は、三男の兄の縁故でテレビ制作プロダクション・F映画制作に入社。制作進行からディレクターになり三年が経った二十五歳で退職する。
 毎週月曜日から金曜日の朝、九時から十一時まで放送のOBSラジオ番組『ごきげんさん大阪リクエスト』の構成を勲は担当していた。水曜日のディレクターが本山正継、四十一歳。元アナウンサーの本山は東京出身の痩身でダンディーな男である。勲が本山との親交を深めるのは、十四年後、本山が韓国KBSラジオ日本語放送の校閲委員に出向してからのことである。本山は韓国から帰国後『イサオ・プロダクツ』の事務所内に〔大阪ソウル会〕を発足させる。
 この朝の電話は、大阪ソウル会の幹事会を事務所で開きたい旨の連絡である。
「いいですよ、今日は自宅で雑用があるので事務所には出ません」フリーターは、気ままなものだ。
 早朝から、アルバム整理にかこつけての迎え酒。独り暮らしも又、気ままなものだ。アルバムには、五年一組の集合写真が貼り付けられている。昭和三十四年―。

 新学期の組み替えで勲は五年一組、杉山学級の生徒となる。六年までの持ち上がりだ。
 杉山竜馬―校内一怖い先生で〝ライオン〟の異名を持つ。朝礼の時、杉山は「前に~習え!」を「前に~ウオッ!」と叫ぶことから〝ライオン〟と呼ばれる。勲は、この教諭の組にだけはなりたくなかった。四年生の時のソフトボール決勝戦敗退の記憶は、まだ忘れていない。これからの二年間は、試練だ。もう、子役の仕事も無い。学校も休めない。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.08

「カムジン」小林旭&浅丘ルリ子!二人だけの秘密?

「大人が楽しむための」エンターテインメント誌?…
「カムジン」第4号の「特集」が…「浅丘ルリ子」と
「小林旭」の初対談!…今だから明かせる「秘密」?
「大人」が「気になる」ことは間違いないが!さて?
【「小林旭×浅丘ルリ子」-今だから明かす二人だけの“秘密”】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【061】

 暮れの二十八日―勲は母に、年賀状の切手を買って来て欲しいと頼まれる。郵便局は、勲がいつも買い物に行く、市場のすぐ傍、深江橋の交差点の西にある。いつもなら歩く距離だが、捻挫した右足にまだ痛みが残るため勲は、自転車に乗った。年賀状の切手を買い、表に出て自転車に跨った時、国道の向かい側に住む同級生の大貫君が、声を掛けた。「おーい藤田、何してんねん?」「切手買いに来てん!ちょっと待って、そっち行くわ」国道を西から東、勲の視界では、右から左にトラックが走り抜けたのを見てから、自転車のペダルを踏んだ。………気が付くと、病院のベッドの上だった。

 目を覚ますと、母の顔が目の前にあった。「気ぃ付いたんか?勲…堪忍やで、お母ちゃんが切手買いに行かしたばっかりに、こんな事になってしもてからに…」母が泣いている。「泣かんでもええ、勲も気ぃ付いたんやさかいに…」父もいる「そやかて…勲、お母ちゃん、堪忍してや…」何が何なのか、勲には分からない。
 向かい側の大貫君の方に行こうと、自転車を漕ぎ出した勲は、行きすぎたトラックの陰から走って来た、西行きの中型トラックに撥ねられたのだ。大貫君から事故の知らせを聞いた勲の母は、腰を抜かさんばかりにうろたえ、五分で行ける病院まで、倍の時間を費やした。病院に着いた母は、手術室の前の長椅子にうなだれて座る、事故を起こしたトラック運転手を目にした。「うちの勲、どうなったんや?あの子は役者や、もしもの事があったらお宅、どうしてくれはるんでっか!」「すみません…トラックの陰から急にお宅の坊ちゃんが飛び出して来たもんですから…」「そんな事、どうでもよろし!勲の容態はどうですのん!」「私が担ぎ込んだ時、意識の方が…」「意識がどうしたんです!まさか…」「意識は無かったんですが、先生が大丈夫やと…」「何が大丈夫ですか!今もこうして手術中やないですか!」「……私にもお宅の坊ちゃんぐらいの子供がおりまして…事故の瞬間、その坊主の顔が浮かびまして、えらい事してしもたと…」「……」母は、黙ってしまう。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.02.25

「101回目のプロポーズ」中韓合作「第101次求婚」

ドラマ「101回目のプロポーズ」が「中韓合作」として
「リメーク」されたのが…その名も!「第101次求婚」
「浅野温子」が扮した「ヒロイン」を演じるのは!…
「冬のソナタ」の「チェ・ジウ」…一見の価値アリ?
【伝説の月9「101回目のプロポーズ」中韓リメーク】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【050】

 宇都宮とライトの鈴木は、勲の子分である。毎朝、勲の家に迎えに来る。玄関のベルを鳴らす前に二人は儀式をする。玄関横の柱に祝日に立てる日の丸の竿を入れる、鉄製のコ型をした金具が取り付けられている。その金具に左手の人差し指と中指二本を下から入れ、指を手前にして鉤型を作る。それを手前に三回、引く。その時「な・か・ま」と呟く。これが勲の考え出した、儀式だ。
 ベルの音に誘われて勲は、玄関を出る。「行って来ま~す!」外に出た勲は、二人に聞く。「儀式、やったか?」二人は頷く。勲は右手の人差し指と中指を立て、唇に当ててその指を金具に、そっと触れる。「行こか…」これで、朝の荘厳な儀式は終わる。西の角を左に曲がったところで、勲は、ランドセルと上履きの袋を、二人の子分に手渡す―。こんな光景を母に見つかったら、どうなることやら。
 三球目、四球目はボール。ツーストライク、ツーボール。宇都宮が又、勲の方に視線を遣る。勲は、右腕の拳を二回振る。五球目はド真ん中、宇都宮は、思い切りバットを振る。「アホ!」「三振、バッターウォ~ッ!」「ほら見てみい…」捨て台詞を残して大蔵は、バッターボックスに向かう。「じんけやみのつう!お前なんでバントせえへんかってん!」「そやかて藤田、右手、二回振ったやんけ…」「そんなサイン、作ってえへんやろ!行け行け言うこっちゃ!ボケ!」「……」ウワ~ッ!」三組の応援席で歓声が上がる。大蔵がレフト・センター間を深々と破るヒットを放った。一塁ランナーの俊足、中村が長躯ホームイン、打った大蔵もセカンドベースを蹴って、サードへ。タイムリー三塁打だ。「キャ~ッ!」操も応援席で跳び上がっている。「クソ~ッ!大蔵、ええ恰好しやがって…」ライバル心、丸出しの勲、四番バッターの面目に懸けても、ここで打たねばならぬ。
 気負ったせいか、勲、空振りの三振。続く酒井はセカンドフライで、スリーアウト。
 回は進み、最終七回の表、1対0、三組リードで既にツーアウト、カウント2―2、ランナー無し。勲、振りかぶって、ド真ん中への速球。「三振、バッターウォ~ッ!」
 1対0の完封勝ち。しかし、シャットアウトした勲より、1打点をあげた大蔵の方に熱い視線が送られる。「お前ら野球知らんのか!野球の基本は、守備なんや…」

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.02.23

スティーヴン・セガール!長男「剣太郎」極秘結婚

ハリウッドの大物スター「スティーヴン・セガール」の
長男で「大阪府」生まれの俳優「剣太郎セガール」が…
昨年5月に極秘結婚!12月には長男「照太郎」も誕生!
お祖父ちゃんになった「スティーヴン」の心境や如何?
【スティーヴン・セガール長男、剣太郎が極秘結婚!】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【048】

 ピッチャー・藤田勲、キャッチャー・中村豊、ファースト・酒井幸一、セカンド・宇都宮憲次、サード・大蔵満、ショート・古谷十四郎、レフト・水原繁樹、センター・井上宏、ライト・鈴木清文。四年三組のソフトボールチームが結成した。
 他の四つの組には、まだソフトボールチームは無かった。だから四年三組チームは放課後、運動場の片隅で打撃、守備、走塁の練習に明け暮れた。自分のグローブを持っていない選手には、磐田先生が体育の授業で使うものを貸してくれた。
 格好もバラバラだ。私服の奴、体育の時のトレパンに体操服姿、上だけユニフォームの奴―この姿は間が抜けていた。上下ともユニフォームは酒井だけ。ええしの子だ。この時代、親の仕事、収入の差が子供たちの服装の差に如実に表れていた。ここで勲は、一計を案じる。
 チームの統一を図るため、全員に体操服を着用させた。そして、磐田先生に懇願して輪ゴムを一箱、拝借する。校庭の隅にチームメートを集め、講釈をたれる。「四年生で初めてのソフトボールチームの誕生や!」拍手が沸く。「そやから不細工な格好で野球したら、三組全体の恥や」「そやそや!」全員の合意の声。「皆、腰下ろせ」勲は、一人ひとりに輪ゴムを十本ずつ手渡す。「こ、こ、これ、な、な、なに、す、すんねん?」井上が不審気な顔で、聞く。「アホかお前は、ゴム鉄砲して遊ぶんやんけ」と、水原。「黙って聞け!皆、トレパンの裾、上げ……ほんで膝小僧の下で両足とも裾を、輪ゴムで止める」勲が動作で示す。「止めたか?ほんなら、膝のとこのダブついてるトレパンを下ろしてみい」不思議ではあるが、チームメートは勲の指示に従う。「どや?ユニホームの格好になったやろ!」立ち上がった皆の顔がほころぶ。
 トレパンは、膝の部分でふっくらと止まっている。脛の部分と靴下までは、肌が見えているが、アンダーソックスを履けば、立派なユニフォームだ。こうして一応、全員が揃えのユニフォーム姿に変身した。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.02.08

氷川きよし「初恋列車」SL列車「車掌」イベント

「氷川きよし」が北海道を走る「SL」を借り切って…
新曲「初恋列車」の発売記念イベントを実施するとか!
「1日車掌」に扮して…「車内検札」予定らしいので…
「女性専用車」になってしまうこと!間違いなし?
【氷川きよしSL列車貸し切り1日車掌】(nikkansports.com)

愚図愚図と酔いしれて…【033】

 商店街を折り返し、放出街道を北へとハンドルを切る。右手に「めし」と大きな文字で書かれた看板を掲げた食堂の前を左折し、勲と幸男の家の建つ地道を西に下る。その一本目の左角に駄菓子屋「権兵衛」がある。屋号ではないが、老夫婦二人で営む店の主人の名が「権兵衛」。幸男とはやったことは無いが勲のこれまでの悪戯仲間とは、よくやった。おばあさんの方に、仲間が気を逸らせておいて、そちらへ権兵衛さんの視線が逸れた瞬間、こっちの仲間が『カバヤキャラメル』の箱を鷲掴みにして、表に飛んで逃げる。何故『カバヤキャラメル』なのか?箱の中には赤、黄、緑のおまけ券が入っていて、何枚か貯めると映画がタダで観られる。タダ券ばかりで映画を観たわけではないが、勲は同じ劇団に入った兄と連れ立って映画をよく観た。子役同士、母は芝居の勉強になる、と映画鑑賞にはおおらかだった。しかし、絶対に観てはいけないのが、日活映画だ。兄の石原慎太郎の芥川賞受賞小説『太陽族』を映画化した作品でデビューした石原裕次郎。それ以来、裕次郎の主演映画はヒットを連発し、日本中の若者のヒーロー的存在となった。当時、平凡などの雑誌の表紙を幾度も飾った大スター裕次郎は、プロレスの力道山、プロ野球巨人の長嶋茂雄と「三義兄弟」と、持ち上げられるほどの国民的ヒーローだった。義兄弟では無いのだが、いつの世もマスコミは、大衆迎合だ。あの映画好きの勲の父も、裕次郎の映画だけは観ないし、勲に観させない。父の酷評「派手なアロハシャツ着てからに、あら、不良や!」母の酷評「へんてこりんな髪型してからに、裕次郎も慎太郎も、不良の兄弟に違いないわ!」頭の裾を短く刈り上げ、てっぺん部分を少し残して、前髪を短く額に垂らす、石原慎太郎の前代未聞の髪型《慎太郎刈り》は、一世を風靡した。勿論、裕次郎も《慎太郎刈り》だ。後に勲が母に内緒で『平凡』の裕次郎のグラビアを片手に、近くの散髪屋で《慎太郎刈り》にして家に帰った時、母の鉄拳が飛んだことは、言うまでも無い。勲が四年生になってから、もっと激しい母の鉄拳が飛ぶことになる。
 母に内緒で兄が初めて連れて行ってくれた裕次郎の映画は『鷲と鷹』内容は勲には把握出来なかったが、なにやら船乗りにまつわるストーリーだった。内容なんてどうでもいい、とにかく裕次郎はカッコいい!ニヤッと笑うと八重歯が覗く。「何でお母ちゃん、ボクを八重歯に生んでくれへんかってんやろか」必ずあるアクションシーン。相手を木っ端微塵に倒す、パンチ、キック…足がやたら長い。「何でお母ちゃん、ボクの足、もっと長う生んでくれへんかってんやろか」兄、慎太郎とこよなく海を愛した、神奈川・湘南生まれ。「何でお母ちゃん、ボクを湘南で生んでくれへんかってんやろか」

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2005.01.14

杉田かおる「脱!負け犬人生」玉の輿!結婚

自ら!「負け犬代表」を名乗っていた「杉田かおる」…
「ベンチャー企業向け投資会社」社長と「電撃結婚」!
「男好き」「酒好き」を自認する「40歳独身」だけに!
「愚図愚図と酔いしれて…」ばかりいると思っていたのだが…
【“脱・負け犬人生”に…杉田かおる、投資会社社長と結婚】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【008】

 一週間後。右手に包帯を巻いた勲は、小学校の玄関に立っている。外は雨。友達のお母さん達は傘を持って子供を迎えに来ている。「お母ちゃん、遅いわ!」母は専業主婦ではない、家業を手伝っている。だから迎えに来るのが遅れる。いつもなら待つのだが、勲はここ一週間、拗ね虫である。校門を出て雨の中を歩く。わざと水溜りに入る。ズック靴はズブズブ。「おこられても、かめへん…うそついた、お母ちゃんがわるいんや!」「勲!堪忍な、遅れてしもて…」「……ウワァ~ン!」母のお腹の辺りに抱きついて勲は、号泣する。この一週間の何ともやるせない想いが、勲をそうさせた。「けったいな子やな、この子は…あんなあ勲、うちに帰ったら、ええもんあげるさかいに、機嫌なおすんやでぇ」
 家に着くと、自宅と隣の倉庫の間の通路に父が佇んでいる。「お帰り勲」「ただいま…」「どないしたんや?いつもの元気、どこへいってしもたんや」「そやかて…」「一寸こっち入り」父は倉庫の横開きの扉を右に開く。左側から視界が、ゆっくりとひらけて行く。「ウワァ~ウワァ~…じ、じ、自転や!」
 倉庫の天窓から差し込む、雨の日の日差しの中にブルーのピカピカの車体が、勲に微笑みかけている。
 その夜から勲の、自転車乗りの特訓が始まる。幼稚園の講堂での自転車乗りは、補助輪付き。新車に、それは無い。真新しいサドルに跨った勲を、後ろの荷台に手を添えて父が支える。
「勲、ペダル、漕ぎ!」勲は、ゆっくりとペダルを踏む。父は自転車を、思い切り、押しやる。勲は、ペダルを漕ぐ…。地道には石ころや、穴ぼこが点在する。ハンドルが、それらの抵抗を受けて右往左往する。バタン!五メートルも行かない内に、左に倒れる。こんな事が、三十分も続く。
 今度は五メートルをクリアした。「勲、その調子や!ええで、ええで!」後ろで車体を支えているはずの父の声が、遠い。振り向く、勲。父は手を放している。「えっ、ボク、一人で自転車漕いでんのん?」不安が頭をよぎる。いつの間にか、足が止まっている。バランスを崩しそうになる。勲、ペダル漕ぐんや!」その声に支えられ、勲は必死にペダルを漕ぎ続ける。二十メートル、五十メートル…
 勲は、角を左に曲がる。雨上がりの道の、そこここに水溜りが顔を覗かせる。それらをひょいひょいと避け、疾走する。「やったあ!ひとりで自転車、乗れたあ!」大喜びの勲の脳裏には、早くも来年春の光景が写し出されている。「二ねんせいの、一がっきも、級長になろ!」実際、二年生の一学期に勲は級友の選挙で級長に選ばれ、欲しかった勉強机をゲットした。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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