2005.04.10

「ハシ様」橋幸夫!新曲「盆ダンス」振付け!生披露

「歌手生活45周年」を迎えた!歌手「橋幸夫」61歳!…
新曲「盆ダンス」の記念イベントで…バックダンサーを
従えて華麗な「ダンス」をファンに初めて「生披露」!
「マツケン」との「ダンス共演」にも「前向き」だとか?
【巻き起こす“ハシ様”ブーム…新曲「盆ダンス」披露】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【094】

 新学期早々、勲を待ち受けていたのは〝人種差別〟だった。蟻を可愛がっていた石原が昼休み、勲の教室にやって来た。「藤田、一寸、顔貸してくれるか?」「おお、石原やないか。顔貸せて、お前えらい偉そうな事いうやないか」「……何でもええから、体育館の裏まで来てくれや…」「体育館の裏で、立ち小便でもするんか?」「……何でもええから俺に付いてきてくれや…」
 二階の教室を出て、勲は石原の小さな背中の後を歩く。「石原、お前何組になったんや?」「…い、一組や…そ、それと、俺、石原違う、浦添や……」「浦添?お前何いうてんねん、石原やないか!」「…苗字、変えたんや」「アホか!そんな簡単に苗字、変えれるかぁ」「……」
 一階に下り、校舎と体育館の渡り廊下を進み、体育館の裏に回る。そこには、見知らぬ二人の生徒が待ち構えている。石原、いや、浦添が小走りに二人の傍に、立つ。
 「こ、こいつや!」浦添が、からのデカイ方の生徒に、注進する。「お前が藤田か?わしは二年の水原や。浦添から聞いたけど、お前、こいつを小学校の時、可愛がってくれたらしいなあ」「……」勲には、何の事か意味が分からない。「こいつ、俺の弟分や、この中学ではお前の思うように、デカイ面させへんぞ!」「デカイ面て俺、そんなこと何も考えてない…」「その口答えが、デカイ言うんじゃ!」隣のキュウリみたいな生徒が、凄む。「……藤田、分かったか?俺にはこういうバックが、付いてるんや!」浦添が、ほくそ笑む。デカイ方が言う「俺らはなあ、朝鮮人や!よう覚えとけ!」
 まだ勲には、事の成り行きが理解出来ない。
 「朝鮮人が、どうしたて?」「…お、お前、六年の夏休みにうちの家来て、蟻の巣見たやろ?」「ああ…」「その時、お前、俺のこと『アホな奴っちゃなぁ』言うたやろ?」「……言うたけど、それはやなあ」「お前、朝鮮人、差別してるやろ?」デカイ方が、呟く。「俺、そんなこと考えた事、いっぺんも無い!」「口答えすな!今後、差別したら承知せんど!」キュウリが、わめく。傍で浦添が勝ち誇ったように、微笑む。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.04.09

つんく作曲&塩川正十郎・作詞「かわち野高校」校歌

前財務相「塩川正十郎」氏が作詞!「つんく♂」作曲の
大阪府立「かわち野高校」校歌が「入学式」で初披露!
「東大阪市」の「盾津高校」と「加納高校」が統合して
昨年4月開校!同市出身の二人に「校歌制作」を依頼!
【塩爺作詞、つんく作曲-地元・東大阪の高校に校歌】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【093】

 バシッ!「勲、ええ加減にしとけ!お母ちゃんがお前を憎い訳ないやろ!」高校一年になっている兄が、勲の頬を打つ。「何で兄ぃちゃんまで、ぼくを叩くんや!皆嫌いや!」
 悔しかった、切なかった、寂しかった…
 勲は、工場の二階の倉庫に逃避した。四十ワットの裸電球の薄明かりが、一層、勲を孤独にした。膝小僧を抱えて、頭をうな垂れて勲は、しくしく泣いた。「東京へ行く前の晩、お母ちゃんは、お風呂で言うたやん―『あんなあ勲、お前はおとんぼやさかいに、お母ちゃんやお父ちゃんと一緒に居てる時間が一番短いんやで』『お母ちゃんは、お前より先に死ぬやろ』『そやから、お前はお母ちゃんに甘えてええんやで…』―そやのに、いっつもぼくの事、怒る…ぼく、そんな悪い子ぉなんやろか…ぼくは、お母ちゃんもお父ちゃんも、大好きや…なんでお母ちゃんは、ぼくの気持、分かってくれへんねんやろ?ぼく、やっぱり
悪い子ぉなんやろか…」
 十二歳の子供は、子供なりに悩む。勲は、泣きじゃくりながら、母に反抗した事を、悔いた。

 三ヶ月で家庭教師は、来なくなった。
 特別席から、普通席にも戻った。
 登とも、仲直りした。
 勲は、勉強した。
 三学期も終了。
 勲の通信簿の算数の〔3〕は〔4〕になった。クラスで七人に送られる《学業精励》も六年間、受賞した。
 『指導上の所見』・・・「最近、行動面大変良くなり、仕事(たぶん、教室掃除の事)も積極的にやるようになったが、まだ悪い意味でのボス的な面を出し、自分の意に従わせようとする事がある。身勝手な態度と、自分本位な不平を無くすこと」と、記された。
 四月、勲は中学に上がった。
 この三年間の多感な時期、勲の人生は大きく、変わる。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.04.06

「サンタが町にやってきた」起用「交渉人・真下正義」

「踊る大捜査線」番外編の映画「交渉人・真下正義」の
「テーマ曲」に「サンタが町にやってきた」が決定!…
何と!「ジャクソン5」と「テンプテーションズ」版の
世界で初めて!となる「W起用」に「成功」したとか!
【映画「交渉人-」が異例のテーマ曲“同一W起用”】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【090】

「そういう態度は、村瀬を親友や無いと言うてる事と同じやぞ」勲は、脳天の痛みなど忘れて、違う意味の涙を流している。「先生がお前を特別席で授業を受けさしてるのも、お前がもっと素直な生徒になって欲しいからや。そやのにお前は、特別席そのものを面白がって授業中も、無駄口ばっかり叩いとる。藤田ともあろう者が、そんな事でどうする?」
 この言葉は勲には、効いた。『藤田ともあろう者が…』杉山は勲の勉強の事は、認めている。しかし、生活指導上に問題が残る…
 何故か登も、しょげている。
 校内の見回りを終えて、宿直室に戻る。杉山は冷えた麦茶をコップに淹れる。「恐怖と説教で喉、渇いたやろ」勲と登は一気に麦茶を喉に流し込む。「そろそろ、寝よか…先生がええ話したる…」鳴いた烏がもう笑う。勲と登は布団に潜り込み、両肘をついて顎の下に当てがう。杉山の話は・・・
 昔、人柱というのがあって、川に橋を渡す時、人間が橋を支える柱にされたこと。
 又、殺人犯が死体を隠すために部屋の壁を壊し、その中に死体を入れ、セメントで壁を塗り潰す・・・と言った類の怪談・奇談。
 勲は、宿直室の壁の染みが人型に見えて、なかなか寝付け無かった。
 杉山は、何か問題を抱えている生徒を宿直室に泊めた。それは、杉山の確固たる生活指導方針だった。
 
 夏休みも終わりに近づいた。
 勲は、もうとっくに『夏休みの友』を終えていた。登は大半を残していた。勲は、あの宿直の日から少し、変わった。登の家で宿題を手伝ってやる。登は算数が大の苦手。勲もそうだが、まだましだ。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.04.03

「柳ジョージ&レイニーウッド」24年ぶり「一夜」復活

あの「柳ジョージ&レイニーウッド」が「4月23日」に
24年ぶり「一夜限り」の再結成!「24年目の祭り」開催
「57歳」の今でも尚!「柳ジョージ」に満ち溢れている
「ロック魂」を「愚図愚図と酔いしれて…」堪能したい!
【甦る柳ジョージ&レイニーウッド、一夜限りの宴】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【087】

 夕食前の入浴。宿坊の風呂は檜だ。そんなことはどちらでもいい、仲間と一緒に入れるのが愉しい。十人ずつ五回に分けて入る。一組が一番風呂。勲はトップに飛び込む。登が続く。「藤田、村瀬、静かに入れよ」級長の山本が注意する。五年、六年の一学期とも一度も級長に選ばれなかった勲は、ムカつく。
「先生みたいなこと言うな!お前も早よ入れや」他の生徒たちは、湯のかけあいに興じている。山本は手拭で前を隠し、ゆっくりと湯につかる。登「湯の中に手拭、浸けたらアカンのにぃ~!なあ、藤田?」「……ひょっとして、ひょっとして山本、お前、チンポに毛ぇ生えたんと違うかぁ?」「………」山本、沈黙。「いてまえぇ!」勲の合図で全員が山本の手拭に飛びつく。
 すっぽんぽんにされた山本の股間に、薄っすらと陰毛が、濡れていた。
 ライオンの厳罰で、勲と登は晩御飯抜き。

 ♪本覚院が見えたぁ~本覚院が見えたぁ~思い出ぇの学び舎ぁ~思い出ぇの学び舎ぁ~ララララ・ララララ・ラ・ラ・ラ~
 宿坊・本覚院を称える、音楽の先生、作詞作曲の歌を輪唱で唄う。グウーグウーグウー、勲と登の腹の虫が、鳴く。
 こうして、林間学校は終わった。

 「先生、お化け出えへん?」「わし、出ても平気や…」「嘘つけ!」「お前ら、悪戯ばっかりしとって、金玉小さいなぁ」
 懐中電灯を持つ杉山先生の背中にへばり付く様に、勲と登が続く。
 盆を過ぎた或る日、勲と登は宿直の杉山先生に電話で呼び出された。
 勲の母はPTAの副会長をしていて、以前から杉山先生とは昵懇の仲である。だから、学校での勲の悪戯の数々は周知の事実なのである。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.24

「楽天イーグルス」田尾監督夫人「Rey」初アルバム

プロ野球新球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」監督
「田尾安志」の妻「宏子」夫人が「アーティスト名」の
「Rey」(レイ)として「初アルバム」を「発売」!
大阪での「ライブ活動」の成果が詰まっている…予感?
【楽天よ「強くなれ」田尾夫人・Reyが初アルバム発売】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【077】

 中国には『二十一か条の要求』―一九十五年、日本が中華民国政府に突き付けた二十一か条から成る条約。第一次世界大戦で列国が中国から後退したのを利用して、無理やりに山東省・満州(今の中国北東区)・内モンゴルなどに日本の利権を認めさせた。この結果、中国人の間に排日運動が盛んになった―を出して利権をあさり、世界各地への輸出を躍進させた。第一次世界大戦中に日本の工業生産は、五倍にも増えた。まさに〔漁夫の利〕である。
 父の話を聞いて勲は、これまで以上に尊敬の念を抱いた。「お父ちゃんは、尋常小学校を出てすぐ丁稚になったのに、何でもよう知ってはるなぁ…」
 この日を契機に勲は、新聞を一面から読むようになる。

 勲の夏休みは、まだまだ暇だ。
 今朝も、六時からのラジオ体操と「夏休みの友」を終え、新聞を読んでいる。
「勲、内山さんの家にでも遊びに行ってきたら?」内山は兄が養子に行った内山医院のことだ。ひとりぶらぶらしている勲を見かねての母の思いやりだった。勲は、あの日を忘れない。別府温泉への新婚旅行に、天保山埠頭で客船を見送った、あの日。
 母は、客船が豆粒になるまで、船影を見つめていた。「雅子、もうええやろ…」父が優しく声を掛ける。「お父ちゃん、博……取られてしもた……」母の瞳の下には、涙の乾いた跡が残っている。もう、涙も出ないのだろう。それほど母は、泣き続けていた。 
「お母ちゃん、内山さんとこ行っても、ええのん?」何故か勲は、泣きそうな顔で母に問う。「お母ちゃんが、内山さんに電話しといたげるさかいに、行っといで」「ふぅん…」

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.19

和田アキ子!「m-flo」と異色ユニットで野球応援?

TBS系「プロ野球中継」今季の「テーマソング」を!
「和田アキ子」&「m-flo」という異色ユニットが担当!
ラップの「ヨッ!」という掛け声に!昔の「不良」の?
血が騒ぐ!…という「和田アキ子」の熱唱?興味津々!
【アッコ「昔の不良の血が騒ぐ」m-floと異色ユニット】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【072】

 この日はプールの完成を祝って「校内水泳大会」が開かれた。プールの上空には万国旗が張り巡らされ、プールサイドには来賓や父兄代表が陣取る。諸々の挨拶が続き、プログラムの最後を飾るのは、四年・五年・六年の高学年対抗「自由形リレー」だ。各学年五組から一名が選抜され、三チーム五名ずつによるリレーだ。一組からは登が選ばれた。
 登の田舎は広島県呉市で、毎年夏休みには帰郷する。毎日、呉の海で水泳を楽しんだ。そんなこともあって登は、水泳が得意だ。実際、勲なんかは歯が立たない。たぶん登は、校内一速いと勲は思う。自分の連れが、五年生のアンカーを務めるとあって、勲は鼻が高い。
「用~意…」バン!スターターは、ライオン先生だ。四年、五年、六年、横一線のスタートを切る。やはり六年が早くも、頭一つのリードを奪う。二十五メーターで、第二泳者が飛び込む。五年はマッカだ。「マッカ、頑張らんかい!息、吸うな!」無茶な声援を勲は送る。四年にもマッカは抜かれる。「あいつ、ちんぽの先、曲がってるさかいなあ」勲は呟く。泳ぎとは関係ないと思うのだが―。
 深江橋の深江は、文字通り昔、深い入江になっていた。今でも地盤が低く、大雨や台風の時などは、よく水に浸かった。
 この年の九月二十六日、最大風速四十五メートルという超大型台風が、伊勢湾から中部地方に上陸。満潮時と重なって大被害をもたらした。影響は三十九都道府県に及び、死者四七五九人、行方不明二八二人、負傷者は三万八八三八人の甚大な被害に見舞われた。
 世に言う「伊勢湾台風」である。例に漏れず深江橋の辺りも、多くの家が浸水した。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.01

「Ray/レイ」アカデミー賞「主演男優賞」受賞

「ソウルミュージック」の草分け的存在で!今は亡き…
「レイ・チャールズ」の伝記映画「Ray/レイ」の!
主演「ジェイミー・フォックス」が「アカデミー賞」の
「主演男優賞」を獲得!…「レオ様」は残念会?開催!
【史上初、「Ray」グラミー・アカデミー両制覇】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【054】

 昭和三十三年も暮れ、三十四年の三学期―。勲の石原裕次郎狂いの付けが回って来る。相変わらず勲は、カバヤキャラメルのおまけ券を集めては、映画館に通った。この頃、父も裕次郎映画を観るようになっていた。どういう風の吹き回しかは知らないが、勲にとっては吉報だ。母に気兼ねする事無く、裕次郎映画が観られた。映画の中で裕次郎はGパンを恰好良く決めていた。勲は母にねだるのだが「不良の履くもんや!」と、取りあってくれない。同じ組の木村というキリンみたいな顔をした奴も、裕次郎の大のファンだった。その木村が新学期早々、茶色のGパンを履いて登校した。「おっ、Gパンやんけ!自分、それどこで買うてん?」「深江市場や!」「なんぼやった?」「四百六十円や」「ふぅ~ん…四百六十円かぁ…」深江市場は勲が母の使いで行く深江橋市場より遠い所にある。
 その日、帰宅した勲は、母が工場で仕事をしている姿を確かめてから、奥の間の違い棚の小さな戸棚の中から、勲名義の郵便貯金通帳と印鑑を取り出した。正月に勲が貰った年玉を母が貯金しておいたのだ。通帳には五百円が入金されている。「買える…」自転車に飛び乗り、郵便局へまっしぐら!四百六十円を引き出し、通帳と印鑑を元に戻した。
 次の日の放課後、勲は木村に言う「おい、これから深江市場にGパン買いに行くから、ついて来てくれへんか?」「えっ、藤田も買うんか?」「お年玉おろしたんや!」勲は木村を引き連れて、市場の洋服屋で念願のGパンを買う。裾直しをしてもらい、木村と別れて家に帰る。早速Gパンを履き、奥の間の母の三面鏡の前で繁々と見つめている鏡の中に、母の姿が映る。「勲、そのGパン、どうしたんや?」母の目が釣り上がっている。「……深江市場で…こうて来てん…」「お金、どうしたんや?」「お年玉、おろしてん…」「お母ちゃんに内緒でか?」「……そやかて、あのお金、ボクのお年玉やんか」その刹那、母の平手が勲の頬を激しく、打つ。「誰がお前にお年玉くれるんや!お父ちゃんが居てはって一生懸命に働いてはるから、その子供のお前にくれはるんや!それが分からんのか?」「堪忍、お母ちゃん、堪忍!」勲は中の間へ逃げる。「そんなことぐらい分からんのか!お母ちゃんはお前をそんな風に育てた覚えは無い!」母の平手は続く。勲は掘り炬燵の足にしがみ付いて、大声で泣き叫ぶ。「お母ちゃん堪忍して、堪忍してぇ!」今、勲は理解した。お年玉は自分のものでは無い、父が居て母が居て、そしてその子供の勲に、お年玉をくれる。勲は泣き叫びながら、Gパンを買ったことを幼心に悔いた。「藤田はん、そのぐらいにしといたり、勲ちゃんかてこうして謝ってるやないの…」それほど勲の泣き声は想像を絶するものだった。止めに入ったのは向かいの山下の奥さんだった。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.02.08

氷川きよし「初恋列車」SL列車「車掌」イベント

「氷川きよし」が北海道を走る「SL」を借り切って…
新曲「初恋列車」の発売記念イベントを実施するとか!
「1日車掌」に扮して…「車内検札」予定らしいので…
「女性専用車」になってしまうこと!間違いなし?
【氷川きよしSL列車貸し切り1日車掌】(nikkansports.com)

愚図愚図と酔いしれて…【033】

 商店街を折り返し、放出街道を北へとハンドルを切る。右手に「めし」と大きな文字で書かれた看板を掲げた食堂の前を左折し、勲と幸男の家の建つ地道を西に下る。その一本目の左角に駄菓子屋「権兵衛」がある。屋号ではないが、老夫婦二人で営む店の主人の名が「権兵衛」。幸男とはやったことは無いが勲のこれまでの悪戯仲間とは、よくやった。おばあさんの方に、仲間が気を逸らせておいて、そちらへ権兵衛さんの視線が逸れた瞬間、こっちの仲間が『カバヤキャラメル』の箱を鷲掴みにして、表に飛んで逃げる。何故『カバヤキャラメル』なのか?箱の中には赤、黄、緑のおまけ券が入っていて、何枚か貯めると映画がタダで観られる。タダ券ばかりで映画を観たわけではないが、勲は同じ劇団に入った兄と連れ立って映画をよく観た。子役同士、母は芝居の勉強になる、と映画鑑賞にはおおらかだった。しかし、絶対に観てはいけないのが、日活映画だ。兄の石原慎太郎の芥川賞受賞小説『太陽族』を映画化した作品でデビューした石原裕次郎。それ以来、裕次郎の主演映画はヒットを連発し、日本中の若者のヒーロー的存在となった。当時、平凡などの雑誌の表紙を幾度も飾った大スター裕次郎は、プロレスの力道山、プロ野球巨人の長嶋茂雄と「三義兄弟」と、持ち上げられるほどの国民的ヒーローだった。義兄弟では無いのだが、いつの世もマスコミは、大衆迎合だ。あの映画好きの勲の父も、裕次郎の映画だけは観ないし、勲に観させない。父の酷評「派手なアロハシャツ着てからに、あら、不良や!」母の酷評「へんてこりんな髪型してからに、裕次郎も慎太郎も、不良の兄弟に違いないわ!」頭の裾を短く刈り上げ、てっぺん部分を少し残して、前髪を短く額に垂らす、石原慎太郎の前代未聞の髪型《慎太郎刈り》は、一世を風靡した。勿論、裕次郎も《慎太郎刈り》だ。後に勲が母に内緒で『平凡』の裕次郎のグラビアを片手に、近くの散髪屋で《慎太郎刈り》にして家に帰った時、母の鉄拳が飛んだことは、言うまでも無い。勲が四年生になってから、もっと激しい母の鉄拳が飛ぶことになる。
 母に内緒で兄が初めて連れて行ってくれた裕次郎の映画は『鷲と鷹』内容は勲には把握出来なかったが、なにやら船乗りにまつわるストーリーだった。内容なんてどうでもいい、とにかく裕次郎はカッコいい!ニヤッと笑うと八重歯が覗く。「何でお母ちゃん、ボクを八重歯に生んでくれへんかってんやろか」必ずあるアクションシーン。相手を木っ端微塵に倒す、パンチ、キック…足がやたら長い。「何でお母ちゃん、ボクの足、もっと長う生んでくれへんかってんやろか」兄、慎太郎とこよなく海を愛した、神奈川・湘南生まれ。「何でお母ちゃん、ボクを湘南で生んでくれへんかってんやろか」

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.01.28

映画「ローレライ」主題歌を歌う「ヘイリー」17歳

「日本海軍」潜水艦の戦いを描いた映画「ローレライ」
主題歌を歌うのは「ニュージーランド」の「ヘイリー」
「17歳」の透き通った「歌声」が魅力的なのだが…片や!
「愚図愚図と酔いしれて…」BGM「VOICE」や如何?
【映画「ローレライ」を“応援”にヘイリー3月来日へ】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【022】

 あの橋を渡れば、もうすぐ旅館だ。人騒がしい。映画館の前に人だかりが見える。ショートヘアーを軽くカールさせた、勲と同年代の女の子がカメラのフラッシュを浴びている。「松島トモ子や!」数段どころか、月とスッポンのランク違いの子役、松島トモ子。顔の面積と不釣合いなデカ~イ目、こまっしゃくれた物言いと、歩くしな。「あいつ、ほんまに同い年かいな?」今、流行りのテレビの歌番組や映画で引っ張りだこだ。そういえば劇団「ひまわり」の子役、中山千夏は舞台を中心に、売れっ子だ。ロングランの『がしんたれ』で女優・三益愛子と共演し、子役を見事に演じている。勲のライバルだ。というのも、千夏は勲と同い年で、ましてや勲の住む大阪H区の隣、F市の薬局の娘だ。F市とは、父と足繁く通った映画館「昭栄座」のある街だ。負けてはいられない。しかし、千夏は『がしんたれ』の主役。勲はというと『馬喰一代』の幼年期の…あれだけの台詞しか与えられない…子役。これ又、月とスッポン。劇団の名前も「ひまわり」と「こびと座」。「ひまわり」は太陽の陽をいっぱいに浴び、青空に向かって伸びて行く。一方の「こびと座」―勲がテレビ業界に身を晒した時代から、「こびと」は放送禁止用語。母が人だかりの外から体をジャンプさせながら叫ぶ。「い~さ~おぉ~、見てみぃ~トモ子ちゃんやぁで~!」「知り合いか!」勲はまだ拗ねている。
 自分が出演する映画でも観終わったのか、松島トモ子が、しゃなりしゃなりと通り過ぎて外車に乗り込む。車のテールランプの上のボディーラインが、天にそそり立つ。シボレーだ。ブゥンとアクセルを吹かして走り去って行く。「…そうか、お母ちゃんは僕と兄ちゃんを松島トモ子や中山千夏みたいな子役にしたいんや…」と。

 『馬喰一代』幼年期の太平は丸坊主。大正時代の、それも馬喰の子倅が坊ちゃん刈りのわけがない。『おじいちゃんの飛行機』の二人は坊ちゃん刈り。勲は始めての丸坊主に、拗ねた。そこで、渋谷天外が勲におもちゃの
パトロールカーを買い与えた。
 新橋演舞場の舞台は、昼の部が一時、夜の部は六時からの公演。『馬喰一代』は夜の部。舞台セットの建て込みは、午前十時から始まる。大道具の人たちが手際よくセットを組み立てていく。花道はフリースペース。勲はパトカーを掌で握り、車輪を花道の床に擦りつけ、前方に3~4回擦る。すると車輪にゼンマイの動力が伝わる。手を離す。ブゥン!パトカーは花道を舞台に向かって疾走する。「松島トモ子のシボレーと、えらい違いや…」
 新橋演舞場での生活は勲にとって、非日常の別天地だった。演舞場の中には多くの、御茶屋がある。勲のお気に入りは和食の『三原屋』勲の顔を見ると、板さんがカウンター越しに「らっしゃい!」と威勢よく微笑む。勲はチョコンと腰掛ける。もう、一人で店に入れる。演舞場での舞台も二週間が過ぎた。母も帰阪し、小浜君の母が輪番制でやって来ている。「ヘイッ、鉄火巻き一本!」勲は、この鉄火巻きに嵌まっている。こんな美味いものがこの世にあるのか!母の蓬餅、『ふじや』の肉うどん『スエヒロ』のビフテキに次ぐ、勲の好物だ。「おっかさん、大阪に帰ぇちまったんだってねぇ…寿司食いねぇ」馬耳東風、勲の気は鉄火巻きへ行ったきり。「寂しいだろうによう…」気のいい板さんだ。付けは、劇団払い。勲が次に目指すのがパーラー『ミツヤ』この店のバナナをコチンコチンに凍らせた〝バナナアイス〟が最高。
「太平ちゃん、いつものネ!」役名が呼び名。ロングヘアーに大きな瞳、すず虫のような優しい声。濃くもなく薄くもない香水の香り。
勲はこの女性に嵌まっている。こんなにも美しい女性が、この世に居るものなのか。母代わりに甘える。だから、勲の「おいしいもん帳」のトップは『ミツヤ』のバナナアイスなのだ。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.01.24

「不機嫌なジーン」甦る!ジャズ歌手「サラ・ボーン」

「竹内結子」主演!月9「不機嫌なジーン」の挿入歌…
「サラ・ボーン」が歌った「ラバーズ・コンチェルト」
是非とも!「愚図愚図と酔いしれて…」の「谷垣勝」の
「テナーサックス」で聴いてみたいものであるのだが…
【サラ・ボーン「ラバーズ・コンチェルト」CD化】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【018】

 小学二年生の春、児童劇団に入った勲はその後、幾つものオーディションを受けた。他の劇団員との【戦い】―。
 入団して一年―。勲は小学三年生に上がっていた。今日もオーディション。八人の子役がオーディションを受けている。「おっ父!」父親役の、渋谷天外の腰のあたりに向かって走り、抱きついて、号泣する。ただ、それだけ。勲の番が来た。「おっ父!」あの雨の日、母にそうしたように勲は、抱きついた。勲が子役の座を射止めた。「一番、強ようにぶつかって来よった…」天外は微笑んでいる。

 中山正志 作
 舘直志 劇化
 村山知義 演出 

    馬喰一代
 
 グーッとビールを一気に飲み干す。美味い!二日酔いには迎え酒がいい…。
 勲の手元には、薄茶けた古い、一冊の台本がある。書斎に蔓延している紫煙に映し出されていた、遠い過去の映像が、現代(いま)に甦っている。アルバムの右端下の写真―。児童劇団「こびと座」に入って一年、勲の初舞台は東京・新橋演舞場の『馬喰一代』だった。
 台本表紙の右肩の舘直志は、渋谷天外の劇作家ネームである。松竹新喜劇を率いる渋谷天外。人情芝居を演じさせれば東西一。彼はユーモアと涙溢れる、後の新喜劇十八番(おはこ)となる"親馬鹿、子馬鹿もの"を大ヒットさせた。喜劇の大御所・藤山寛美、育ての親でもある。劇作家ネームの舘直志は〝立て直し〟の洒落に違いない。
 『馬喰一代』・・・・・
 大正末期の北海道、北見―。馬喰(ばくろう)の米太郎は女房が難産で死んでしまった日、近所の呑み屋で失意のあまり、大酒を喰らい店の客らと大喧嘩してしまう。その挙句、酌婦のお雪に急所を蹴られ、寝込んでしまう。この一件以来、米太郎は酒も博打も止め、残された赤子、太平を男手ひとつで育てる。数年後、その甲斐あって、小学校に入った一人息子太平は、成績もクラス一番の子供に育つ。太平を日本一の馬喰に育てる夢を持つ米太郎は、新天地を求めて留辺蕊(るべしべ)の町へ移る。腕のいい馬喰、米太郎に高給を出して雇うという大牧場の主人が現れる。その主人が、北見馬喰の誇りを捨て金欲にのみ走る、昔馴染みの六太郎と知って断る。
 米太郎の暮らしは苦しいが、太平だけが生き甲斐だった。太平はこの町でも優等生だった。担任の津田先生に「子供の意思を無視して馬喰にするのか!」となじられ激怒した米太郎も「太平にもお母さんが必要だね…」と言う先生の言葉は、胸に応えた。そんな折り、米太郎は、お雪と再会する。そして、お雪に求婚するも断られてしまう。
 長い、旅馬喰から戻ってみると、家ではお雪と太平が中睦まじく米太郎を待っていた。お雪の強い願いから、米太郎は太平の中学進学に同意する。学資として売ろうとした馬が病気になり、米太郎はとうとう六太郎から金を借りてしまった。しかも、道庁長官の金盃を争う馬市の日、審査員の一人だった米太郎は、六太郎に買収されて家で寝ている始末だ。そこへ、お雪が百円の札束を持って米太郎を叩き起こし、会場へ飛んで行けと怒鳴った。母の形見の懐剣を売ってきたのだ。
 春が来た。中学に入学する太平を駅まで送って帰った米太郎は、激しく喀血するお雪を見てハッとした。お雪の最期の時が来たと悟った米太郎は、馬を駆って太平の乗る汽車を追った。「忘れるな、ちゃんとした競走馬じゃぞ!」と、叫びながら・・・・・

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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