2005.04.09

つんく作曲&塩川正十郎・作詞「かわち野高校」校歌

前財務相「塩川正十郎」氏が作詞!「つんく♂」作曲の
大阪府立「かわち野高校」校歌が「入学式」で初披露!
「東大阪市」の「盾津高校」と「加納高校」が統合して
昨年4月開校!同市出身の二人に「校歌制作」を依頼!
【塩爺作詞、つんく作曲-地元・東大阪の高校に校歌】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【093】

 バシッ!「勲、ええ加減にしとけ!お母ちゃんがお前を憎い訳ないやろ!」高校一年になっている兄が、勲の頬を打つ。「何で兄ぃちゃんまで、ぼくを叩くんや!皆嫌いや!」
 悔しかった、切なかった、寂しかった…
 勲は、工場の二階の倉庫に逃避した。四十ワットの裸電球の薄明かりが、一層、勲を孤独にした。膝小僧を抱えて、頭をうな垂れて勲は、しくしく泣いた。「東京へ行く前の晩、お母ちゃんは、お風呂で言うたやん―『あんなあ勲、お前はおとんぼやさかいに、お母ちゃんやお父ちゃんと一緒に居てる時間が一番短いんやで』『お母ちゃんは、お前より先に死ぬやろ』『そやから、お前はお母ちゃんに甘えてええんやで…』―そやのに、いっつもぼくの事、怒る…ぼく、そんな悪い子ぉなんやろか…ぼくは、お母ちゃんもお父ちゃんも、大好きや…なんでお母ちゃんは、ぼくの気持、分かってくれへんねんやろ?ぼく、やっぱり
悪い子ぉなんやろか…」
 十二歳の子供は、子供なりに悩む。勲は、泣きじゃくりながら、母に反抗した事を、悔いた。

 三ヶ月で家庭教師は、来なくなった。
 特別席から、普通席にも戻った。
 登とも、仲直りした。
 勲は、勉強した。
 三学期も終了。
 勲の通信簿の算数の〔3〕は〔4〕になった。クラスで七人に送られる《学業精励》も六年間、受賞した。
 『指導上の所見』・・・「最近、行動面大変良くなり、仕事(たぶん、教室掃除の事)も積極的にやるようになったが、まだ悪い意味でのボス的な面を出し、自分の意に従わせようとする事がある。身勝手な態度と、自分本位な不平を無くすこと」と、記された。
 四月、勲は中学に上がった。
 この三年間の多感な時期、勲の人生は大きく、変わる。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.04.01

「ペイオフ」全面解禁!「決済用預金」が注目の的?

ついに「ペイオフ」が全面解禁され!「自らの責任」で
「金融商品」や「金融機関」を選択する時代に突入!…
「預金払い戻し保証額」が例外的に「全額保護」される
「決済用預金」が!やはり「お薦め商品」になりそう?
【ペイオフが全面解禁 金融相「預金者は自らの責任で」】(asahi.com)

愚図愚図と酔いしれて…【085】

 また父母は、休みの日、二人を連れて京都や奈良の古刹を訪ねた。勲は京都の「西芳寺」が気に入っていた。
 奈良時代、行基の開創と伝えられる西芳寺は、約百二十種類の苔が境内を覆い、緑の絨毯を敷きつめたような美しさから〔苔寺〕とも呼ばれる。勲は、その鬱蒼とした庭園が好きなのだ。
 茶道を好んだ祖父が、家の前栽に数種の苔を敷いていた事に、由来しているのかも知れない。
 何と言っても勲を、京都好きにさせたのが〔花魁道中〕だった。
 父母と兄、四人で『はとバス』に乗る。京都の観光地を半日掛けて回るコースの最後が〔島原・花魁道中〕だった。
 山陰線・丹波口駅の東南に、島原は在る。
 江戸時代から発展した町で、当時は京都唯一の公許の花街であった。江戸の吉原、京都の島原、大阪の新町は『日本の三大遊郭』と言われていた。
 東入口の正面だった「大門」を入ってすぐ右手に、太夫や芸妓を揚屋へ派遣する置屋の『輪違屋(わちがいや)』があり、突き当たりに、現在の料亭にあたる揚屋の『角屋』がある。
『角屋』の客から、お座敷のかかった太夫が『輪違屋』から『角屋』まで行き来するのが〔花魁道中〕である。その行列を今に再現している。
 先頭から、金棒引き、提灯持ち、揃いの赤い着物を着た禿(かむろ)四人、そして、打ち掛けを羽織り、髪に夥しい櫛笄(くしこうがい)を飾った装束の太夫が、高さ三十センチの三枚歯のポッコリ下駄を、内八文字にゆっくりゆっくり練って歩く。その後を、肩貸し、傘持ち、新造二人、遣手婆と続く。
 絢爛豪華な時代絵巻、花魁道中を初めて目にした勲は、絶句した。街全体が灰色に近い町工場をフィールドにして育った勲の網膜は、万華鏡状態に陥った。
「綺麗なぁ…こんな人がお母ちゃんやったら……」「勲、涎拭きなさい!」
 現実とは、こんなものだ。勲は、遠ざかる花魁の姿を、切ない想いで見つめ続けた。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.31

「愛知万博」飲食物持ち込み禁止は「独禁法違反」?

「野球場」などと異なり!「危険物」とはならない!と
瓶・缶類の「飲料」さえも「持ち込み禁止」に対して!
「抱き合わせ販売」にあたるとして「独禁法違反」での
「告発」だそうだが…「改善」されるなら望ましいこと!
【「万博会場への飲食物持ち込み禁止は独禁法違反」と告発】(asahi.com)

愚図愚図と酔いしれて…【084】

 夏休み、六年生は和歌山県の高野山へ『林間学校』に出掛けた。
 千二百年に及ぶ歴史を持つ、弘法大師・空海が開山した真言密教の聖地。
 真言密教とは、読んで字の如く「秘密の教え」。一般には公開されない秘密の教えを含んだもので、一人の師匠に、唯一人の弟子が付いて教えを請う。平安時代、遣唐使で唐に渡って密教を学んだ弘法大師は、密教を体系的に整理し、真言密教を一般の人々に広めた。
 高野山は標高九百メートルの山上に、金剛峰寺を含め百十七ヵ寺が集い、一大宗教都市を発展させてきた。
 そこにある宿坊の一つ、本覚院で二泊三日の林間学校が行われる。希望者だけの参加なので、一クラス十人前後で総勢五十名足らず。
 南海電鉄・大阪難波駅から南海高野線で極楽橋、そこからケーブルで高野山駅まで約二時間。勲と村瀬登は、ライオン先生と教頭に監視されて、四人掛けの席に封じ込められている。
「藤田、余計なこと考えるなよ!」と、ライオン「電車の中で何が出来る…」心で勲は、呟く。「杉山先生、林間学校ですから、もっとおおらかに」さすがは教頭…勲はライオンの目を見る。笑っているが、目に厳しさが窺える。 
 実際、勲はこの林間学校で悪戯をする気など、全く考えていない。というのも勲は、神社仏閣が好きなのだ。
 勲の父母は、祖父母の月命日には必ず勲と上の兄を墓参りに連れて行く。墓参りそのものを勲が、好きなのではない。ただ家に居るより、外出がしたい。そして、墓参りには兄との秘密を確かめる楽しみがある。
 ある墓参りの時、勲が「兄ぃちゃん、お金埋めとけへん?」と提案した。「どういう事や?」「おじいちゃんと、おばあちゃんのお墓の裏に、五円玉埋めんねん」「なんでや?」「そうしといたらなぁ、次に来る時、お金が有るかどうか、楽しみになるやん!」
 墓石に水をかけ、線香を焚いて合掌。父母はバケツを持って、墓を後にする。勲は兄と一緒に手早く五円玉を、こっそり墓の裏に埋める。
 次の墓参りの際、勲は五円玉が無事だったことに、何故か、興奮した。そして、墓参りが好きになった。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.27

和田アキ子「ニッポン放送」問題!生番組で過激発言

「ニッポン放送」の「アッコのいいかげんに1000回!」で
「和田アキ子」が「ライブドア」の「堀江貴文」社長を
「オメエ呼ばわり」でブッタ斬り!したそうだが…はて?
「公共の電波の私物化」の観点では…どっちもどっちか?
【アッコ「オメエおかしいだろ」堀江社長にブチ切れ!!】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【080】

 真っ黒に日焼けして、白い歯をほころばせている勲と、その肩を抱いて微笑む、たえ。庭先で撮ったスナップ写真が、アルバムの中に蘇っている。
 書斎の窓を開けて勲は、ベランダに出る。大きく背伸びをして、息を吐く。早春の太陽は南から徐々に、北へと軌道を上げている。
 寒気と暖気を、ない交ぜにした陽光が雑木林に降り注いでいる。「ほっけっきょう」「うっ?法華経?」例の者が鳴く。大阪の下町H区に三十過ぎまで暮らしていた勲にとって〝生ウグイス〟の鳴き声なんぞ、聞いたことも見たことも無い。梅に鶯―この家に住まうまで勲は、鶯が鳴き始めるのは三月頃だと認識していた。ところが鶯という奴は、早くも一月の中旬に飛来し、鳴き方のレッスンを始める。今朝の「きょほけ」から「ほうこけ」そして「ほっけっきょう」と、奴の鳴き声は着実に進歩している。
 書斎の壁掛け時計は、午前十一時を刻んでいる。アルバムを捲ると、夏祭りの仮装大会のスナップ写真が勲の目に留まる。
 黒縁のまん丸の眼鏡を、鼻までずらして両手を広げる勲と、横で獅子舞いの顔をした登。

 和田という鉄工所の隣の角に、原っぱが在る。そこを会場にして二日間、盆踊りを兼ねて夏祭りが開かれる。「炭坑節」「ドンパン節」「河内音頭」に続いて「阿波踊り」―これは徳島出身の父のアイデア。誰にでも簡単に踊れるのだが、父の振りは本物だ。
 猿股に白の晒しの腹巻、素肌に黒の厚手の法被を羽織り、白足袋姿の父。ひと際、人目を引く。腰を折り、両手を九十度に曲げ、ゆっさゆっさと細かく上下させ、膝も折り、左右の足を交互に交差させ、練り歩く。「踊るあほうに、見るあほう、おなじ阿呆なら、踊らにゃ損々~」父を先頭に、老若男女が後に続く。踊りの列に加わっている勲は、父の姿が誇らしかった。常に柔和で心優しい父が、とても勇壮に見えた。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.25

「ソフトバンク」参戦?「フジテレビ」vs「ライブドア」

知らぬ間に?「ソフトバンク・インベストメント」なる
「投資会社」が!あの「フジテレビ」の「筆頭株主」に!
「ニッポン放送」を巡る「ライブドア」との「紛争」に
遂に?「IT企業」の「ドン」が満を持して?参戦か?
【ソフトバンクグループ会社、フジテレビの筆頭株主に】(asahi.com)

愚図愚図と酔いしれて…【078】

 内山医院は、近鉄F駅の次の駅前にある。自転車で約二十分。医院は古い平屋で先生は博の義父ひとり。いかにも街医者といった佇まいである。
 義父の一郎は、立派な口髭をたくわえ、刈り上げた髪をびしっと七三に分けた恰幅のいい風貌の医者だ。北海道のH大学医学部出身。
 そのため、内山医院の居宅には熊の置物が沢山ある。大理石を敷いた大きな玄関には、石で彫られた、勲が跨れる位の特大の白熊が、客を迎える。
 医院と母屋は古い木造だが、広い敷地には博自ら設計した鉄筋二階建ての、邸宅がそびえる。東京の医大でのインターンを終えた博は、二年間の教養学部に在籍していた大阪のI大医学部付属病院に勤務する傍ら、義父の医院を〝若先生〟として手伝っている。
 南側には、吹き抜けの円形ホールまである。グランドピアノを二台置いてもなお、余る空間。弘子は、ここでピアノ教室を開いている。生徒も五十人は居る。
 円形の二階部分の壁には、特注のスピーカーが埋め込まれていて、そこから流れ出るクラシック音楽の調べは、コンサートホールそのものだ。このホールで藤田家の家族全員が、博のバイオリンと弘子のピアノの協奏曲を聴いた。父も母も、養子に出した博の暮らしぶりを目の当たりにして、ホッとする反面、どうしようもない虚しさが胸中に去来した。
 この夜、内山家ですき焼きの晩餐が振舞われた。当時、すき焼きは最も高級な家庭料理だった。何が勲を驚かせたかというと、すき焼きの具を浸す生卵を、いくら使ってもいいという現実だった。藤田家では、父を除いてひとり一個。勲は内山家が眩しかった。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.23

プロ野球!最高峰の公式戦「アジアシリーズ2005」

日本・韓国・台湾・中国の「プロ野球リーグ」王者が!
初代アジアクラブ王者を決める「アジアシリーズ2005」
各国とも「最高峰の公式戦」と位置付け!…とのことで
「阪神タイガース」の「初代アジア王者」が待ち遠しい?
【「最高峰の公式戦」アジアシリーズ2005を発表】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【076】

 勲の夏休みは、まだ、暇だった。
 阪神タイガース・ファンの勲は、奥の間で座布団を二つ折りにし、うつ伏せになって朝刊を読んでいた。勲は毎朝、スポーツ欄を読む。国語は一年生の時から大好きで、通信簿は常にオール5だ。
 新聞紙に関して勲は、一つの疑問を持っていた。何故、一面に政治向きの記事が掲載されているのか?ある朝、母に聞く。
「お母ちゃん、何で表紙に難しい事ばっかり書いたんのん?」「それはなあ、この国の政(まつりごと)が一番、大切やからなんやでぇ」「へえぇ、お祭りて、そんな大切なん?」「アホ、政いうたら、政治のこっちゃ!」「ふう~ん…」
 今朝は、父に聞く。「お父ちゃん、政治て大切なん?」「そやでぇ、この右手の人差し指一本で、世界が大きゅうに変わるんやでぇ」
 父は人差し指を、曲げた。父が言っているのは『第一次世界大戦』のことである。

 一九十四年六月二十八日、ボスニアの州都サラエボで、オーストリア皇太子夫妻がセルビア人の学生に暗殺された―人差し指が、銃のトリガーを引いた―
 この『サラエボ事件』が発端になって、オーストリアがセルビアに宣戦、ヨーロッパを中心に三十ヵ国以上が参戦した、最初の世界規模の戦争『第一次世界大戦』が勃発した。
 日本は『日英同盟』―一九〇二年(明治三十五年)に日本とイギリスが結んだ同盟条約。中国・朝鮮をめぐって利害の一致する両国が結んだ。どちらか一方が一国と開戦する場合、他は中立を、二国以上との場合は共同で戦う―を理由に参戦し、ドイツの中国での拠点・青島(チンタオ)やドイツ領の南洋諸島を占領した。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.22

「ヨン様」ペ・ヨンジュン「竹島問題」コメント発表

「韓流ブーム」の立役者「ヨン様」が!「竹島問題」に
ついての「コメント」を発表!当然「韓国領土」を主張!
「ヨン様」の「発言」だけに!「日本のおば様」方にも
関心を持ってもらえそうではあるが?どちらに「有効」?
【ペ・ヨンジュンが竹島問題についてコメント「冷静に」】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【075】

 石原の家は、アパートの二階の一番奥。六畳一間。ここに石原は、父母と妹の四人で住んでいる。便所と炊事場は共同。ドアの外に靴を脱いで、中に入る。「部屋狭いし、汚いやろ…」「蟻、どこにおるんや?」「あっこや」部屋の隅に唐草模様の風呂敷が、何かにかけてある。石原が風呂敷を取る。勲は、目を見開いた。
 そこには、片面がガラス張りの三十センチ四方、厚味八センチの箱が立て掛けられている。近づいて、よく見ると、箱の中には砂が入っていて、その砂には幾つもの、小さな坑道が走っている。その坑道を蟻が行き来している。「石原、これて蟻の巣と違うんか?」「そうや…」「そうやて、これ、お前が作ったんか?」「そうや…」「へえぇ、お前、頭ええなあ…」勲は感心して、目をガラスに近づけて観察している。気を好くした石原は、ご飯粒を四、五粒摘まみ、箱の蓋を開け、砂の上に撒く。すると底の棲家に居た蟻たちが上に、一斉に這い上がって来る。そのうち蟻たちは、米粒を幾つかに割き、せっせと底の食糧庫へ運ぶ。
 小さな蟻たちの生活する姿を、目の当たりにした勲は、感動を覚えた。
「石原、お前この蟻の観察記書いて、夏休みの宿題と一緒に提出せえ、先生褒めてくれはるぞ!」「俺、そんなことようせんわ…ただ蟻が好きなだけや…」「アホなやっちゃなあ」「そや、俺アホやからなあ…」勲は、石原を傷付けてしまったことを、悔いた。
 二学期が始まった時、登にこの驚きを報告した。登が言った。「藤田、石原は朝鮮人やど、分かってるんか?」勲はこの時、初めて学校に朝鮮人の生徒が居ることを知った。
 そして、生徒の多くが朝鮮人を差別していることも…。「ちょせん、ちょせん、ぱかするな、おなち飯喰て、とこちかう、靴の先が、ちょとちかう」長屋の子供たちが、合唱していた光景を勲は、思い出した。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.20

「優しい時間」喫茶店「森の時計」一般向けオープン

「優しい時間」の舞台になっている喫茶店「森の時計」
撮影が終わった「ロケセット」をそのまま「使用」して
「3月19日」に「一般向け」喫茶店としてオープン!…
自ら「ミル」で「コーヒー豆」を挽けるか?興味津々!
【「優しい」喫茶店がオープン】(スポニチ・アネックス)

愚図愚図と酔いしれて…【073】

 六月の大雨で、勲の家の周りは、床上浸水に見舞われた。各家庭の大人たちは、一階の畳を上げたり、箪笥など家財道具を二階に運んだりと、忙しい。勲はというと、盥を持ち出し、一寸法師遊びだ。登を誘い、裏のマッカの家に盥を漕ぎ出す。その時、濁水の上を一本のゴボウが流れて来た。「これ、マッカに喰わそ!」マッカの家に辿り着いた勲は、同じように盥に乗ったマッカに言う。「マッカ、このゴンボ旨いぞ!俺も登も食べたんや」「嘘付け?」「ほんまや、おい登、喰う真似せえ…」小声で囁く。「わし、いやや!」「あほ、喰う真似だけでええんや」かじる真似をする。「ああ旨い…マッカ、旨いぞ」「ばばたんこで、俺を見捨てた罰や…」勲は、心の中で呟く。マッカはゴボウを本当に、かじった。
 或る日、田圃で遊んでいて三人で連れションした時、マッカのちんちんの先が一寸左に曲がっているのを、勲と登は目撃する。「台風の時のゴンボ喰うたから、ちんぽ曲がったんや!」二人だけの秘密にした。
 マッカは、三位でタッチした。最下位だ。
 第三泳者以降、四年チームは、どんどん離され、五年チームは六年チームに十メートル以上、水をあけられ、いよいよアンカーにタッチだ。最終泳者は五十メートルを泳ぐ。イルカのように飛び込んだ登は、いつものようなハイピッチで水を掻き、水を蹴る。クロールの息継ぎは、手を二回掻いて、一呼吸する、登独特の泳法だ。二十五メートルのターンで先頭との差は、五メートルまで縮まった。「そや、登の奥の手や!」勲は思い出した。K小学校のプールでの授業の時、スイスイ泳ぐ登に勲は「息吸う時、獅子舞いみたいな顔して、口をこう横に開いた方が、呼吸が楽ちゃうか」とアドバイスした。本当は登に面白い顔をさせたいだけのことだった。しかし、獅子舞い呼吸は、功を奏し、登の泳ぎは一層スピードを増したのである。
「登、獅子舞いや!獅子舞いや!」水を得た魚―登はグングン追い上げ、ゴールした時、六年チームに五メートルの差を付けての、快勝に終わった。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.18

土星の衛星「エンケラドス」に大気「生きた衛星」?

土星探査機「カッシーニ」の観測で「エンケラドス」に
帯電した「水蒸気」が存在しているデータが分析され…
木星の「イオ」と海王星の「トリトン」に続く3番目の
太陽系の「生きた衛星」の可能性が大きくなったとか!
【土星の衛星エンケラドスに大気 「生きた衛星」の可能性】(asahi.com)

愚図愚図と酔いしれて…【071】

 悪戯のアイデアを常に頭蓋の中で、試行錯誤させている勲は、特別席からなかなか普通席に戻れない。登はいつも、勲の悪戯の共犯者ということで普通席に戻っていた。
 明日が検便の提出日という日の夕方、勲は登を誘い裏の田圃に出掛ける。「何すんねん?わし、特別席戻るのん、いややど」「ええから犬の糞、早よ探せ!」左手に空のABCマッチを持ち、犬の糞探し。目ぼしい糞を見つける。木の切れ端で犬の糞を二センチ程に切り、マッチ箱の中に入れる。これを自分たちの検便として提出する。
 数日後、保健所からの検査結果が学校に届く。「皆さん、このクラスにはけったいな病気を持った生徒が居ます。藤田、村瀬、立て!」勲は特別席で、登は普通席で起立する。「皆、二人を笑ってやりましょう!」「なんで?」勲は呟く。「皆さん、この二人は……狂犬病です!」「なんで犬の糞と分かってんやろ?」登は又、特別席に舞い戻る。

 夏が来た。
 四年生の時から、講堂の横の敷地の草むしりが全校生徒の仕事だった。プールの建設地である。団塊の世代が入学することを踏まえて新設されたF小学校には、プールが無い。夏の体育の授業の水泳は、徒歩で十五分のK小学校のプールを借りていた。校舎も古いがプールも古い。ザラザラのコンクリートで、底には苔が所々、へばり付いている。おまけに、水泳の時間はK小とF小の四クラス合同で使用する。芋の子を洗う騒ぎではない。芋と人参と大根を洗う、超過密状態。泳ぐどころか、風呂に浸かっている様なものだ。
 この夏、F小に念願の二十五メートルプールが完成した。それも生コンだ。コンクリートの表面は、ツルツル。勲は何故か学校が、ええしになった気分がした。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.10

伊原剛志!公式ブログ「志して候う」と「藤田勲」?

「大阪育ち」の役者「伊原剛志」の「公式ブログ」が!
「志して候う」として「連載開始」…「時代」は違えど
彼が描く「世界観」は…「愚図愚図と酔いしれて…」の
「藤田勲」を!演じて貰いたい「衝動」を掻き立てる!
【伊原剛志・志して候う・伊原流ビジネス道】(ココログ)

愚図愚図と酔いしれて…【063】

 午前八時半―本山正継から電話が入る。
「あ、あ、本山です。朝早くから済みません。今日、事務所、出られますか?」『イサオ・プロダクツ』のベランダでの〝おやじ宴会〟 の一員、元OBSラジオ・プロデューサー氏、七十二歳である。
 勲と本山の出会いは、勲がF映画制作のディレクターの職を辞し、フリーランサーになり、テレビやラジオの番組構成に転身した後である。大学受験で四浪した勲は、三男の兄の縁故でテレビ制作プロダクション・F映画制作に入社。制作進行からディレクターになり三年が経った二十五歳で退職する。
 毎週月曜日から金曜日の朝、九時から十一時まで放送のOBSラジオ番組『ごきげんさん大阪リクエスト』の構成を勲は担当していた。水曜日のディレクターが本山正継、四十一歳。元アナウンサーの本山は東京出身の痩身でダンディーな男である。勲が本山との親交を深めるのは、十四年後、本山が韓国KBSラジオ日本語放送の校閲委員に出向してからのことである。本山は韓国から帰国後『イサオ・プロダクツ』の事務所内に〔大阪ソウル会〕を発足させる。
 この朝の電話は、大阪ソウル会の幹事会を事務所で開きたい旨の連絡である。
「いいですよ、今日は自宅で雑用があるので事務所には出ません」フリーターは、気ままなものだ。
 早朝から、アルバム整理にかこつけての迎え酒。独り暮らしも又、気ままなものだ。アルバムには、五年一組の集合写真が貼り付けられている。昭和三十四年―。

 新学期の組み替えで勲は五年一組、杉山学級の生徒となる。六年までの持ち上がりだ。
 杉山竜馬―校内一怖い先生で〝ライオン〟の異名を持つ。朝礼の時、杉山は「前に~習え!」を「前に~ウオッ!」と叫ぶことから〝ライオン〟と呼ばれる。勲は、この教諭の組にだけはなりたくなかった。四年生の時のソフトボール決勝戦敗退の記憶は、まだ忘れていない。これからの二年間は、試練だ。もう、子役の仕事も無い。学校も休めない。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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