選抜高校野球「愛工大名電」優勝「愛知万博」効果?
愛知「愛工大名電」が悲願の「選抜高校野球」初優勝!
「2年連続」準優勝!に終わると「肩身が狭い」ので?
相当「気合」が入っていた感じが「ありあり」だった?
「愛知万博」との相乗効果のお陰もあって?「万々歳」
【愛工大名電が名古屋に凱旋-選抜高校野球で初V】(サンスポ.com)
愚図愚図と酔いしれて…【089】
登との付き合いに母は、不安も感じていた。
しかし、杉山はこの日、二人で学校に泊まりに来るよう、母に告げた。
宿直の先生は、就寝前、構内を見回る。杉山の背中にへばり付くように、勲と登は続く。鉄筋校舎はまだいいが、木造校舎は床が、軋む。みっし、みっし……杉山の背中越しに見える空間は、懐中電灯に映し出された不気味な世界。みっし、みっし……「ウオ~ッ!」「出、出たぁ~っ!」勲と登は目を瞑り、杉山の背中にしがみ付く。
「ワッハッハ~今のは、先生や!お前ら悪さばっかりしてる割に、金玉小さいのォ」「先生、ずっこいわ!急に大声出してからにぃ」「わし、怖いこと無い…」「アホ!お前かて先生にしがみ付いてるやないか!」「……」「先生、宿直の晩はいつでも、見回りすんのん?」「そうや、教室だけ違ごて屋上も講堂も、それに校舎裏の花壇辺りも見て回るんやぞ」「……わし、絶対、先生になれへんぞ!」「アホ!お前の頭で、先生になれるかい!」「……藤田、お前いつもそうやって、言葉の頭にアホ、アホ付けるやろ?」「そやかて、こいつ、アホやから…」「そうしてお前は、いつも言い訳をする」「そやかて、こいつ…」突然、ライオンの拳骨が勲の脳天を、打つ。「痛~っ!」勲の目に涙が滲む。「あっ、先生、わし、ほんまにアホやさかいに…」「今、先生は頭がええとか悪いとか、そんな事を言うてるんや無い。藤田、村瀬はお前の親友やろ?その親友にアホ呼ばわりされる村瀬の気持ち、考えた事あるか?」「……」
勲の網膜の裏に、あの蟻を可愛がって育てていた石原の寂しそうな顔が、甦っていた―
「石原、お前この蟻の観察記書いて、夏休みの宿題と一緒に提出せえ、先生褒めてくれはるぞ!」「俺、そんなことようせんわ…ただ蟻が好きなだけや…」「アホなやっちゃなあ」「そや、俺アホやからなあ…」―


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