2005.04.05

選抜高校野球「愛工大名電」優勝「愛知万博」効果?

愛知「愛工大名電」が悲願の「選抜高校野球」初優勝!
「2年連続」準優勝!に終わると「肩身が狭い」ので?
相当「気合」が入っていた感じが「ありあり」だった?
「愛知万博」との相乗効果のお陰もあって?「万々歳」
【愛工大名電が名古屋に凱旋-選抜高校野球で初V】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【089】

 登との付き合いに母は、不安も感じていた。
 しかし、杉山はこの日、二人で学校に泊まりに来るよう、母に告げた。
 宿直の先生は、就寝前、構内を見回る。杉山の背中にへばり付くように、勲と登は続く。鉄筋校舎はまだいいが、木造校舎は床が、軋む。みっし、みっし……杉山の背中越しに見える空間は、懐中電灯に映し出された不気味な世界。みっし、みっし……「ウオ~ッ!」「出、出たぁ~っ!」勲と登は目を瞑り、杉山の背中にしがみ付く。
「ワッハッハ~今のは、先生や!お前ら悪さばっかりしてる割に、金玉小さいのォ」「先生、ずっこいわ!急に大声出してからにぃ」「わし、怖いこと無い…」「アホ!お前かて先生にしがみ付いてるやないか!」「……」「先生、宿直の晩はいつでも、見回りすんのん?」「そうや、教室だけ違ごて屋上も講堂も、それに校舎裏の花壇辺りも見て回るんやぞ」「……わし、絶対、先生になれへんぞ!」「アホ!お前の頭で、先生になれるかい!」「……藤田、お前いつもそうやって、言葉の頭にアホ、アホ付けるやろ?」「そやかて、こいつ、アホやから…」「そうしてお前は、いつも言い訳をする」「そやかて、こいつ…」突然、ライオンの拳骨が勲の脳天を、打つ。「痛~っ!」勲の目に涙が滲む。「あっ、先生、わし、ほんまにアホやさかいに…」「今、先生は頭がええとか悪いとか、そんな事を言うてるんや無い。藤田、村瀬はお前の親友やろ?その親友にアホ呼ばわりされる村瀬の気持ち、考えた事あるか?」「……」
 勲の網膜の裏に、あの蟻を可愛がって育てていた石原の寂しそうな顔が、甦っていた―
 「石原、お前この蟻の観察記書いて、夏休みの宿題と一緒に提出せえ、先生褒めてくれはるぞ!」「俺、そんなことようせんわ…ただ蟻が好きなだけや…」「アホなやっちゃなあ」「そや、俺アホやからなあ…」―

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.23

プロ野球!最高峰の公式戦「アジアシリーズ2005」

日本・韓国・台湾・中国の「プロ野球リーグ」王者が!
初代アジアクラブ王者を決める「アジアシリーズ2005」
各国とも「最高峰の公式戦」と位置付け!…とのことで
「阪神タイガース」の「初代アジア王者」が待ち遠しい?
【「最高峰の公式戦」アジアシリーズ2005を発表】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【076】

 勲の夏休みは、まだ、暇だった。
 阪神タイガース・ファンの勲は、奥の間で座布団を二つ折りにし、うつ伏せになって朝刊を読んでいた。勲は毎朝、スポーツ欄を読む。国語は一年生の時から大好きで、通信簿は常にオール5だ。
 新聞紙に関して勲は、一つの疑問を持っていた。何故、一面に政治向きの記事が掲載されているのか?ある朝、母に聞く。
「お母ちゃん、何で表紙に難しい事ばっかり書いたんのん?」「それはなあ、この国の政(まつりごと)が一番、大切やからなんやでぇ」「へえぇ、お祭りて、そんな大切なん?」「アホ、政いうたら、政治のこっちゃ!」「ふう~ん…」
 今朝は、父に聞く。「お父ちゃん、政治て大切なん?」「そやでぇ、この右手の人差し指一本で、世界が大きゅうに変わるんやでぇ」
 父は人差し指を、曲げた。父が言っているのは『第一次世界大戦』のことである。

 一九十四年六月二十八日、ボスニアの州都サラエボで、オーストリア皇太子夫妻がセルビア人の学生に暗殺された―人差し指が、銃のトリガーを引いた―
 この『サラエボ事件』が発端になって、オーストリアがセルビアに宣戦、ヨーロッパを中心に三十ヵ国以上が参戦した、最初の世界規模の戦争『第一次世界大戦』が勃発した。
 日本は『日英同盟』―一九〇二年(明治三十五年)に日本とイギリスが結んだ同盟条約。中国・朝鮮をめぐって利害の一致する両国が結んだ。どちらか一方が一国と開戦する場合、他は中立を、二国以上との場合は共同で戦う―を理由に参戦し、ドイツの中国での拠点・青島(チンタオ)やドイツ領の南洋諸島を占領した。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.19

和田アキ子!「m-flo」と異色ユニットで野球応援?

TBS系「プロ野球中継」今季の「テーマソング」を!
「和田アキ子」&「m-flo」という異色ユニットが担当!
ラップの「ヨッ!」という掛け声に!昔の「不良」の?
血が騒ぐ!…という「和田アキ子」の熱唱?興味津々!
【アッコ「昔の不良の血が騒ぐ」m-floと異色ユニット】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【072】

 この日はプールの完成を祝って「校内水泳大会」が開かれた。プールの上空には万国旗が張り巡らされ、プールサイドには来賓や父兄代表が陣取る。諸々の挨拶が続き、プログラムの最後を飾るのは、四年・五年・六年の高学年対抗「自由形リレー」だ。各学年五組から一名が選抜され、三チーム五名ずつによるリレーだ。一組からは登が選ばれた。
 登の田舎は広島県呉市で、毎年夏休みには帰郷する。毎日、呉の海で水泳を楽しんだ。そんなこともあって登は、水泳が得意だ。実際、勲なんかは歯が立たない。たぶん登は、校内一速いと勲は思う。自分の連れが、五年生のアンカーを務めるとあって、勲は鼻が高い。
「用~意…」バン!スターターは、ライオン先生だ。四年、五年、六年、横一線のスタートを切る。やはり六年が早くも、頭一つのリードを奪う。二十五メーターで、第二泳者が飛び込む。五年はマッカだ。「マッカ、頑張らんかい!息、吸うな!」無茶な声援を勲は送る。四年にもマッカは抜かれる。「あいつ、ちんぽの先、曲がってるさかいなあ」勲は呟く。泳ぎとは関係ないと思うのだが―。
 深江橋の深江は、文字通り昔、深い入江になっていた。今でも地盤が低く、大雨や台風の時などは、よく水に浸かった。
 この年の九月二十六日、最大風速四十五メートルという超大型台風が、伊勢湾から中部地方に上陸。満潮時と重なって大被害をもたらした。影響は三十九都道府県に及び、死者四七五九人、行方不明二八二人、負傷者は三万八八三八人の甚大な被害に見舞われた。
 世に言う「伊勢湾台風」である。例に漏れず深江橋の辺りも、多くの家が浸水した。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.06

Jリーグ開幕「ジュビロ」疑惑の「神の手」ゴール?

1986年に「マラドーナ」が演じた「神の手」ゴール?…
2005年の「Jリーグ」開幕戦で「再現」されるとは!…
「審判」も「人間」であるから!「仕方」のないこと!
やはり「VTR」という「神の眼」には敵うはず無し!
【誰が見たってハンド・・・福西の神の手で磐田、開幕戦白星】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【059】

 火曜日の夜七時からの『ザ・ヒットパレード』日曜日の夜七時からの『シャボン玉ホリデー』が、藤田家の人気ナンバーワンとツーである。どちらも、双子の女性デュオ、ザ・ピーナツと、ハナ肇とクレージーキャッツが共演する、歌番組である。この頃の番組編成は、歌番組とアメリカのテレビ映画が主流だった。テレビドラマと言わずにテレビ映画だった。勲が一番好きなのは、テレビ映画『ビーバーちゃん』勲と上の兄と同年代の兄弟を中心にした、今で言う〝ホームドラマ〟 ビーバーちゃんは大きなザリガニをペットにしたり、木の上に小屋を作ったり、勲好みのやんちゃ坊主。そこが気に入っている。「あんな真似したらアカンねんで!」と、早くも母は釘を刺す。家族全員が気に入っているのが
『ローハイド』♪ローレンローレンローレン~……ビシッ!ビシッ!……ローハ~イ ローハイド!
 フランキー・レーンのダイナミックな歌声と、鞭の音。荒野の中を牛の大群を追うカウボーイ。『ローハイド』は、タイトルからワクワクさせられる。牧童頭のフェイバーさん、若き牧童ロディ(クリント・イーストウッド)コックのウィッシュボーンらの織りなす、テレビ西部劇の最高傑作だ。
 父好みの時代劇、母と姉好みの雪村いづみ・江利チエミ(何故か母は、美空ひばりが嫌いだった)の歌番組、二人の兄の好みは分からなかったが、勲が嵌まった『少年探偵団』『月光仮面』等々、テレビは〔魔法の電気箱〕だった。
 かといって、勲の田圃をフィールドにした遊びが減ったわけではない。母に釘を刺された、ザリガニをペットにする夢を、勲は捨ててはいない。H区の北隣、J区にポプラ並木がある。その傍らに野池があり、アメリカザリガニが多く生息する。ザリガニ捕りの道具は細い竹竿の先に、二メートル程のタコ糸を結わうだけ。餌は蛙。野池に一杯いる。網ですくい、股を広げる。尻の穴に麦藁を一本突っ込み、吹く。蛙の腹はパンパンに膨らむ。地べたに蛙を仰向けに寝させ、足の裏で踏みつける。パン!後は皮を剥ぎ、身をタコ糸の先にくくりつける。子供というのは、実に残酷である。それを池の中に放り投げ、待つこと十秒……ザリガニはその爪で蛙の身を、シッカと挟んでいる。「いっちょう上がり!」釣った十数匹の中から[アカマン]と子供たちが呼ぶ、真っ赤でデカイ爪を持つ一匹を、持ち帰る。
 タコ糸をアカマンの胴体に巻きつけ、背中に白いペンキで〝ジョン〟と書かれたペットを、勲は散歩させる。すぐに母に見つかり、ジョンは生まれ育った野池に、返される。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.03

「ごくせん」3年D組!生徒名は「プロレスラー」

高視聴率が話題の「仲間由紀恵」主演「ごくせん」で…
「3年D組」の「生徒名」を「公式サイト」で見ると!
…坂口…桜庭…佐々木…高田…高山…「プロレスラー」の
名前がズラリ!…でも「吉村」が無いのは淋しい限り?
【ごくせん 27・4%最高視聴率更新】(スポニチアネックス)

愚図愚図と酔いしれて…【056】

 今夜の相手は世界最強コンビのシャープ兄弟。レフェリーの沖識名の合図に合わせてゴングが鳴り、まずシャープ弟と吉村がリング中央で額と額を合わせ、腕をからませて組み合う。弟がヘッドロックで吉村の首を取る。すかさず吉村は首を抜き両手で弟の背を押し、ロープに追いやる。ロープの反発力を利用して弟は吉村に向かって襲い掛かる。一瞬、吉村はその場でジャンプし、両足を揃え飛び蹴りを見舞う!倒れる弟の体の上に吉村は、覆い被さる。ワン、ツーで弟は両手で吉村の体を吹っ飛ばす!双方、睨み合う。又、リング中央で組み合う。弟は吉村の背後にスッと回り込み羽交い絞めを掛ける。そして吉村を盾にして味方コーナーに向ける。その瞬間、兄はコーナーから飛び出し、吉村の胸板めがけてニードロップを突き刺す!倒れた吉村に兄弟は容赦なくキックの嵐を浴びせる。二人が同時にリングに入れば反則、沖識名は兄に反則のカウントを始める。ワン、ツー、スリー、フォー・・・力道山が吉村を救出すべく、リングに入る、それを見た沖識名は力道山に向き直ってカウントを始める。この間、吉村は弟がトランクスに隠し持った凶器(栓抜きが多い)で、額をメッタ突きされ、夥しい鮮血を噴出す。これに抗議する力道山を制止し、沖識名はシャープ兄弟に反則を止めさせようと駆け寄る。弟は沖識名にも凶器を向ける。沖識名も血まみれになる。堪忍袋の緒が切れた力道山はシャープ兄弟に、伝家の宝刀《空手チョップ》の雨を降らす!兄弟はリングでノックダウン、血まみれの沖識名が、これまた血まみれの吉村道明の左手を、力道山の右手を高々と掲げ、勝利を宣言する。
 こうした戦いは、大抵、生放送中に日本タッグチームの勝利で決着する。会場の観客、テレビ桟敷の全国のファンが狂喜乱舞する。
 力道山は、日本のプロレスリング創始者・功労者というだけでなく、何よりも悪を退治する〝正義の味方〟として日本人の素朴な心捉え、絶大な人気を博した。
 しかし、この英雄も昭和三十八年十二月十五日、東京の夜の街で凶刃に倒れ、再び立ち上がることがなかった。三十九歳の若さだった。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.03.02

「阪神タイガース」黒&黄色「復刻」ユニホーム

阪神タイガース「復刻ユニホーム」は…1979年~81年の
ホーム用「タテジマ」…帽子の「つば」が「黄色」など
「黒&黄」の所謂「猛虎カラー」復活は嬉しいのだが!
弱い「阪神」まで甦らないことを?祈るばかりである!
【阪神は交流戦で復刻ユニホーム…黒黄の虎カラーが復活】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【055】

 顔を腫らした勲は、まだ泣きじゃくって山下家の居間に座っている。
 山下家の親戚筋は、ミナミの大阪球場近くで厨房器具の卸業をしている。球場が近い事もあってフランチャイズの「南海ホークス」の選手や他のプロ野球の選手と懇意の仲である。「阪神タイガース」を家族全員で応援している藤田家の勲は〔牛若丸〕の異名を持つ球界きっての名遊撃手・吉田義男の大ファンだ。やっと泣き止んだ勲の前に居る、山下の奥さんに勲はせがんで、吉田義男のサイン色紙を貰ったことがある。色紙は宝物として勉強机の前に飾ってある。
 家にテレビの無い勲は、プロ野球の中継や大相撲の中継を山下家で、よく観せて貰っていた。そんなよしみで、山下の奥さんは勲を母から庇ってくれたのである。奥さんはこの日、勲を自宅に泊めた。
 この日を契機に勲は、父と母に挟まれて寝ていた一階奥の間から、二階で姉と上の兄の三人で寝ることになる。勲は母の横で寝る時、いつも母の乳房を触りながら、眠りに就く。ある時は、乳首を吸いながら眠る。その事を四つ違いの上の兄が「四年にもなって、カッコ悪ぅ!」と揶揄する。末っ子で甘えたな勲を、母離れさせる為の、今日の平手だったのかも知れない。虎の母親が子を千尋の谷に落とすように…。
 この頃、勲に異変が起こる。
 隣の佐川製本所にテレビのプロレス中継をよく観に行った。毎週金曜日午後八時の『ダイヤモンドアワー』三菱電機提供の高視聴率番組である。ウォルト・ディズニー劇場とプロレスリング中継を隔週で放送する。両番組とも凄い人気だった。とりわけプロレス中継は日本中の老若男女を熱狂させた。力道山・吉村道明コンビが、並み居るアメリカの巨人レスラーを薙ぎ倒す。ストーリーはこうだ。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.02.24

ダルビッシュ有「東北高校」無意味に思える?「停学」

「ダルビッシュ」投手が!パチンコ店で「喫煙」という
二重の「違法行為」で!一応?在籍する「東北高校」は
「停学処分」としたわけだが!…如何にも「日本的」?
最早「登校」していない者には「無意味」極まりない!
【ダルビッシュ停学…喫煙発覚で東北高が処分へ】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【049】

 練習を指導するのは、キャプテンの勲とサードを守る副キャプテンの大蔵満だ。勲は級長、大蔵は選挙で次点に泣いたが、クラス一の勉強家だ。二人ともプロ野球の大ファンでルールや、練習内容をよく知っていた。しかし勲は、大蔵の三塁手に難色を示した。というのも、大蔵は左利き。「左利きのサードなんか、見たことも聞いたことも無いぞ」「そやからオモロイんや」結局、選手の多数決で大蔵のサードは決まった。この時初めて勲は、ライバル意識という感情を持った。
【戦い―】
 他の四組にもソフトボールチームが出来、五クラス対抗戦が行われた。組み合わせ抽選で勲の三組はシードされる。
 一回戦は、一組対五組、二組対四組、二組と四組の勝者と三組が戦う。一組対五組の戦いは、一組が7対3で勝ち上がった。二組対四組は、四組が3対1で勝つ。
 三組と四組の二回戦―先攻の四組のトップバッターは左利きのマッカだ。マッカはインコースに弱い。勲はそこを攻める。二球ファールの後のインコース低め、マッカのバットは空を切る。「三振、バッターウオ~ッ!」主審は一組担任のライオンこと杉山龍馬先生。勲は、どうもこの先生が苦手だ。理由は五年になって、分かる。
 勲は一回を三者凡退に押さえた。三組のトップバッターは、キャッチャーの中村。足がクラスで一番速い。一球目からショート左横深い当たり―俊足を駆って、一塁悠々の内野安打。二番、セカンド・宇都宮。勲は送りバントのサインを出す。「消極的やなあ…」大蔵が呟く。「うるさい、キャプテンは俺や!」「失敗したら、どないすんねん?」「失敗を先に考えとって、野球、できるかあ!」
 宇都宮が勲を、窺っている―バントのサインをもう一度、出す。一球目、外角ぎりぎりのストライクを見逃し。二球目のインコースにバットを出す。ファールチップ「ツーストライク、ノーボール、ウォ~ッ!」「ほら、言わんこっちゃない…」大蔵が呟く。「宇都宮、頼むぞ…お前は俺の仲間や…」勲の心の囁き。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.02.11

サッカーW杯予選「日本vs北朝鮮」視聴率!47.2%

「日本vs北朝鮮」戦を生中継した「テレビ朝日」が…
「昭和34年」に本放送開始以来「最高視聴率」達成!
「社員食堂」の全メニューや「社内売店」の弁当など
「無料サービス」とは!…何とも微笑ましい限り?
【テレ朝史上最高-日本Vs北朝鮮47.2%】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【036】

 自宅のある奈良市学園前から京都府の南東端にひっそり佇む『浄瑠璃寺』までは車で二十分少々。寺の参道脇のひなびた焼物屋で女房と買った、厚みがあり角の丸い、四角い素焼き皿に、二日間煮込んだコロ、すじ肉、ごぼ天、ちくわを盛り二階に上がる。ストリップ階段を上がりながら、ふっと思う。「朝六時に起きて、二十数年間やろうと思ってたアルバム整理やけど、ひとつもはかどって無いなぁ…そもそも古いアルバムを開いたのが間違いのもとや…クソッ!あっそや、ビール忘れたわ…」
 今日の休みのこの日まで、勲は何百回となくアルバム整理を思いついた。最初の頃は、日本各地を撮影で回った自分の足跡の証として、次には、南太平洋のエメラルド色の海や島々のロケの思い出として……。そして、今日……思いついたアルバム整理は、勲がテレビ業界に身を晒し、二十六歳の春にひとりの女と出逢ってから今日に至るまでの、三十年間の過去の全ての整理と―その意味合いは、長い時の流れの渦の中で推移する―五十五歳になって勲は、何もかも、整理したくなった………。二十一年間住んだ家は今、売りに出している。
 リビングの冷蔵庫から、サッポロ黒ラベルの中瓶を右手にぶら下げ、二十六畳のキッチンダイニング、リビングの空間を勲は、ぼんやり見つめた…。
 ―大阪N区の「T住宅」本社ビル七階のガランとした部屋に男三人、ひとりの女がいる。手に持った図面に目を遣りながら、男はフロアに白のビニールテープを貼り、大小の四角い平面スペースを描き出している。設計者だ。横で愛想笑いを男と女に送っているのは、営業担当者だ。設計図面では実際の広さが分からない。だから設計者は施主に、家の間取りをフロアに一次元の実寸で示している。〔玄関ホールは吹き抜け〕〔階段はストリップ〕〔キッチン、ダイニング、リビングは充分に広いワンフロア〕〔リビングはダイニング・キッチンより20センチ低くして段差をつける〕〔トイレは1Fと2F、2Fトイレ横にはシャワールーム〕〔広い主寝室・その奥に書斎〕男と女の基本設計コンセプトだ―
 設計通り、新居は建った。そして、男と女は結婚もせず、暮らし始めた……。
 勲は焦点を元に戻す……頭を振る……ひとりごちる「そもそも、あんな古臭いアルバムを開けたんが間違いや、あんなチビの時代の写真観て、何がオモロイっちゅうねん!」
 書斎の机の左側に四冊の古~いアルバムがあり、右側には未整理の写真数百枚が山積みになっている。ビールをグラスにこぼし、一気に飲み干す。プワァ~ッ!「今日のところは、高校までのアルバムを開けて、純情な青春時代に浸るとするか…」
 実際、勲の過去の生きざまの三分の一―つまり、高校時代までのオフィシャルなアルバム写真以降の人生は、右側の写真の群れの中に、眠っている。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.02.10

「スペンサー」と言えば…未だ「阪急ブレーブス」?

「阪神タイガース」期待の右の大砲!「スペンサー」
「スペンサー」といえば「阪急ブレーブス」で活躍!
「殺人スライディング」を「日本」に持ち込むなど…
「黒船」襲来!を感じさせてくれた頃が…懐かしい!
【スペンサーが志願特打で軽症アピール…シーツも順調】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【035】

 夕方に勲は帰宅する。「ただいまぁ!」「お帰り……昨日と今日、幸男ちゃんと何して遊んだんや?」振り向きもせず晩御飯の用意をしながら、母は聞く。ローラースケートを玄関の大きな下駄箱の勲のスペースに仕舞い、水鉄砲をその後ろに隠し、余所行きのパジャマを抱え、台所に勲は入る。「卓球してなあ、スケートしてなあ、水鉄っ…うっ…トヨエース運てっ…うっ…」「なんやて?」「……あんなあ、ボクが懐中電灯のモールス信号、発明してん!」「ふう~ん、モールス信号かいな、そんなもん役に立つんか?」「今日暗なってからな、家の前から、幸ちゃんの家の前に居てる幸ちゃんにな、懐中電灯でモールス信号送るねん!」「えらい難しそうやなあ…」母は勲の発明を全く信用していない素振りで調理を続ける。
 一時も早く勲は、幸男と送信したい。そそくさと食事を済ませ、勲は工場から懐中電灯を手に表に出る。約束の午後七時―五十メートル先の有沢家の前に、幸男はすでに立っている。「幸ちゃ~ん!オーケーかぁ?」「オーケーやでぇ!」「ほな、ボクからいくでぇ!」「ええでぇ!」モールス信号など要らないではないか。声で通じる。
 勲が信号を送る。
『い』・・   (トントン)
『ま』×・   (電灯を体の前で×して トン)
『な』○・   (電灯を体の前で○して トン)
『ん』△・・・ (三角トントントン)
『じ』(ヾトントン斜)
幸男???「なんやて?ヾがわかれへん!」「『じ』やんか、表見てみぃ!」勲が三時間かけて作った乱数表だ。「あった!『じ』や、ということは…『い ま な ん じ』…や!今、七時二分やでぇ!」腕時計を見て幸男は怒鳴る。「言うたらアカン!何のためのモールス信や!」「ごめん、ほんならボクの番や、いくで!」
『え』・・・・ (トントントントン)
『え』・・・・ (トントントントン)
『て』Λ・・・・(山トントントントン)
『ん』△・・・ (三角トントントン)
『き』・・―  (トントンツー)
「え え て ん き…分かった、『ええ天気』や!」「言うたらアカン!何のためのモールス信や!」「お前らうるさいなあ!」向かいの親父に怒鳴られる。勲の母の予感通り、発明したモールス信号は、水泡と帰した。

 サッポロ黒ラベルの中瓶もすでに空き、勲は又階下のリビングに降り、二日前から煮込んだ「関東煮き」の鍋の蓋を取る。何故、関西で関東煮きなのか?……知らない。巷間言われているのは戦後、関東で練り物、野菜をごった煮にしたものを配給券と交換して食したという。見たんか?勲は思う。「そんなこと、どうでもええやないか、関東であれ関西であれ、食う中身は一緒や…」ところが関東では牛のすじ肉、鯨の皮のコロは無い。食文化が貧粗なのだ。その代役なのか、ちくわぶ、はんぺんなど関西人がおよそ食わない貧粗な食材を関東人は、食す。「田舎モンの集団や」なんの優越感なのか知らないが、勲は思う。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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2005.02.09

増田明美!祝「結婚」お相手は「…ランナー」?

「日本女子マラソン・ランナー」の草分け「増田明美」
「41歳」での「ゴール」は…「42.195歳」を目指して
欲しかっただけに?残念至極!…但し!伴侶の職業が
「ファイナンシャルプランナー」とは…出来すぎ?
【増田明美さんがフィナンシャルプランナーと結婚】(サンスポ.com)

愚図愚図と酔いしれて…【034】

 裕次郎の映画は『鷲と鷹』に始まり、『錆びたナイフ』『嵐を呼ぶ男』『風速40メートル』『俺は待ってるぜ』『紅の翼』『明日は明日の風が吹く』『銀座の恋の物語』『天下を取る』『憎いあんちくしょう』と、数え上げたらきりがない位、勲は裕次郎に、嵌まった。

 そんなことを考えつつ勲は、自分の家を右手に見遣りながら、幸男の自転車の後を追い、再び有沢家の広い工場の敷地に入る。
 さあ、午後の遊びの開始だ。早くも胸がときめく。この遊びが勲は一番、好きだ。『運転手ごっこ』ごっこの域は超え、運転手そのものだ。今日、初めて勲は運転手になれる。幸男はすでにベテラン運転手だ。
 有沢農機には沢山の車がある。農機具販売の営業車、製品や部品を運搬する大小様々のトラック。幸男の祖父の社長用の車は、キャデラック。やはり、ええしだ。そのうちの一台、トヨエースを幸男はガレージから出して来る。手馴れたものだ。「いさちゃん、早よ乗り!」言われるままに勲はドアを開け、助手席に納まる。「ええか、もう分かってるやろ?」運転席に座布団を二枚敷き、両足を目一杯に伸ばした幸男は左足でクラッチを踏み、ハンドル軸の左側面のチェンジレバーを手前に引き、ローに入れる。右足はブレーキを踏む。次に左手でサイドブレーキを解除させ、右足をアクセルの上にそっと置く。ここからが勝負だ。
 右足のアクセルをゆっくり踏みながら、同時にクラッチを踏んでいる左足の力を徐々に緩め、右足のアクセルに力を入れていく。ブゥ~ン……トヨエースが動き出す。これまでの幸男の教習で、勲はトヨエースを始動させる時、いつも失敗する。クラッチを踏んでいる左足の力を緩めるのと、右足のアクセルに力を入れる微妙なタイミングが合わずに、エンストさせてしまう。
 トヨエースを始動させた幸男は、工場の敷地内をセコンド、サード、トップとチェンジをスムーズに操作させ、大きく円を描くように走らせる。♪「運転手はボクだ、車掌はキミだ~」鼻歌混じりに幸男はスイスイ、トヨエースを操る。
「さあ、いさちゃんやってみぃ!」いよいよその時がやって来た。運転席に座った勲は、九年間の人生でこれまで経験し得なかった極度の緊張感に襲われる。ハンドルを握る掌にじわ~っと汗が浮かぶ。「いさちゃん、肩の力抜かなアカンでぇ、そんなびびっとったら、オシッコちびるでぇ…」まじで、ちびりそうだ。助手席で余裕をかましている幸男教官の指示通りに、始動マニュアルを次々にクリアして行く。ブゥ~ン……「動いた!動いたぁ~」勲は叫ぶ「やったなぁ!」幸男は笑う。「コラ~ッ!また自動車動かしてからに!この子ぉらわ」古参女中のひさえはんだ。五人兄弟の末っ子の幸男にとって、ひさえはんは乳母みたいな存在で、頭が上がらない。「早よガレージにしもとき…」これで事が終わる有沢家は勲にとっては、やはりパラダイスなのだ。

愚図愚図と酔いしれて…【一挙掲載版】

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