クリント・イーストウッド「硫黄島の星条旗」映画監督
「クリント・イーストウッド」が実に「43年ぶり!」の
「来日」を果たし「石原慎太郎」東京都知事を表敬訪問
自ら「監督」を務める映画「硫黄島の星条旗」に関して
「協力」を要請!如何なる「内容」になるか?興味津々!
【イーストウッド、石原都知事とがっちり意気投合!】(サンスポ.com)
愚図愚図と酔いしれて…【091】
「登、はよせいや!」登は、青洟を垂らしながら、上の空。「登!」四桁の複数の掛け算、登はじっと数字を眺め続けている。「登!」次の一瞬、登は一気に数字を書きなぐって行く。凄いスピードだ。あっという間に一ページをクリア。「登、お前凄いやんけ!やったら出来るんや」「……」勲は、検算する。「……???……登、全然違うやないかぁ?」「そうかぁ?」「そうかぁて、お前どうして計算したんや?」「……勘や」「勘て?」「わし、頭に浮かんだ数字、書いて行っただけや」「…お前はやっぱりアホや!登、お前、勉強する気ぃあるんか!」家の奥で小さな鉄工所を営んでいる登の父が、飛んで来る。
「お前、登、登て偉そうに言いくさって何じゃ!つまらん!」登の父が、勲の頬を平手で打つ。広島弁で[つまらん]は[余計な事]とでも言おうか。
突然、平手打ちを喰らった勲は、烈火の如く泣き叫び、家を目指した。
「ウエ~ン、お母ちゃん、登とこのおっちゃんに叩かれたァ~」「そやから、あの子とは遊びな言うてるやろ!もう二度と遊びな!分かったなぁ!」
登の父に殴られた痛みと悔しさに混じって勲は、母が何故、登ら長屋の子供たちと遊ぶことを嫌悪するのか、理解出来なかった。
楽しい筈の夏休みは、勲にとっていろんな事が交錯した、苦い休みになってしまった。
二学期が始まって勲は、登と口もきかなくなった。
「藤田、そろそろ先生来るのんとちがうか?」「うん…そや、有沢とこもやな」
勲は又、有沢幸男と親交を始めた。二人の間で変わった事といえば「いさちゃん」「ゆきちゃん」と、名前で呼び合うのが「藤田」「有沢」になった事ぐらいだ。


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