「太平洋市」に抗議殺到「南セントレア市」二の舞?
「新市」の名称を「太平洋市」と決めた「千葉県」の
「4町村」に対し「一自治体が付ける名称ではない!」
などの抗議が殺到!「見直し」を余儀なくされたが…
「南セントレア市」の二の舞か?「二匹目の泥鰌」か?
【「太平洋市」に抗議相次ぐ 千葉の合併4町村、見直しへ】(asahi.com)
愚図愚図と酔いしれて…【047】
初月給が出た日の夜、姉に連れられて勲は、新道筋にあるスポーツ店「奥村スポーツ」に向かう。何故か、母同伴だ。「何で、お母ちゃん付いてくるんやろ?」新道筋商店街は、あのF駅北口商店街の十分の一位の規模の商店街だ。そこにある「奥村スポーツ」は、母の婦人会の友人の長男が経営している。母は勉強してもらうつもりのようだ。〝勉強〟とは、大阪商人と客の間で交わされる言葉だ。「これ全部で、なんぼ?」「三千三百円ですわ」「もう一寸、勉強してえな」「かなんなあ…これで目え一杯ですわ」「そう言わんと、また買いにくるさかいに、勉強したりいな」「…しゃあないなあ、ほな三百円、勉強しときまっさ!」「おおきにありがとさん!」三百円引きで商談成立。
実際、母はグローブ、バット、ソフトボールをセットで三千円で話を付けた。おまけにグローブの皮を柔らかくする、ドロース液まで付いて。
スポーツ店の向かいには、お好み焼き屋「光月」がある。店のおかみさんが、母の友人、つまりスポーツ店の主人の母である。
「藤田はん、また値切ったん違う?」「おおきに、助かったわ。なんせ娘がお金出すんやさかいになあ」「おばさん、すみませんね」姉も一番上の兄同様、育ちがいい。
「光月」のお好み焼きは、そこいらの店のものと違い、上品で美味い。どこがどう違うのか勲には分からないが、まず、形が楕円形で薄い。味付け海苔が二枚乗っていて、仕上げに辛子を表面に薄くのばし、マヨネーズと特製のソースを塗り、花かつおをタップリ振りかけて出来上がり。「フォフフォフ、ふぉいしいな」こんなに美味いものが、この世にあるだろうか―例によって勲は、このお好み焼きに、嵌まる。「フォフフォフ、ひさほ、ふぁい事にふかわなアカンふぇ」「ふぁかっへる」「ふぃふぁちゃん、フォフトフォールのフィーム、作るんひぁて?」「ふゅん!」「へえ、いさちゃん、ソフトボールのチーム作るん?おばちゃん、応援するわな!」「ふぉおきに!」
その夜、勲はグローブの内側にドロースを塗り、ソフトボールを中に入れ、敷布団の下に敷き、枕代わりにして眠った。グローブの形を整えるための、勲なりのアイデアだ。


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